昔の漢方薬は、煎じるのが通常で、処方された漢方薬の刻みを。祖母がコトコト土瓶で煎じていた光景が思い出されます。 その煎じ薬を飲ませてもらったのだが、その苦いような渋いような味には閉口して、あまり漢方薬を煎じて飲むのが苦手でした。
漢方薬局に勤めている時は、煎じ薬が主流だったので、よく処方しましたが、自分自身は粉や顆粒の漢方薬を飲んでいました。その当時は、電気ポットのような自動煎じ機なるものも登場して、それを売っていた記憶もあります。
自分で漢方薬局を35年前に始めた頃は、煎じ薬をお客様の半分ぐらいの方に処方していたが、徐々に、その邪魔くささが原因なのか、煎じ薬を所望される方がどんどん減っていきました。 さらに、続けて漢方薬を飲んでもらうには、粉や顆粒の薬や錠剤やカプセルに入ったものも登場して、そちらが主流になっていきました。
ただ、漢方薬の場合、粉や顆粒も量が多いし、錠剤もカプセルも剤形が大きいものもあり、喉を通りにくいという欠点もありました。さらに、今年のように寒さがひどい時は、温かい漢方薬を液体で飲みたいという声もあがってきました。
そこで、昨年ぐらいから、溶けやすい漢方薬の顆粒をお湯で溶かして飲む方法をお客さんに勧めてました。ところが、あまり美味しくないと敬遠されるお客様もいて試行錯誤していましたが、・・・
今年からは、漢方薬の顆粒に酵素とゆず酢をいれてお湯を注ぐという方法で、飲んでいただくようになりました。
本当に美味しい漢方薬の誕生でした!
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