美味しい漢方薬!
2018/02/14
 昔の漢方薬は、煎じるのが通常で、処方された漢方薬の刻みを。祖母がコトコト土瓶で煎じていた光景が思い出されます。
 その煎じ薬を飲ませてもらったのだが、その苦いような渋いような味には閉口して、あまり漢方薬を煎じて飲むのが苦手でした。

 漢方薬局に勤めている時は、煎じ薬が主流だったので、よく処方しましたが、自分自身は粉や顆粒の漢方薬を飲んでいました。その当時は、電気ポットのような自動煎じ機なるものも登場して、それを売っていた記憶もあります。

 自分で漢方薬局を35年前に始めた頃は、煎じ薬をお客様の半分ぐらいの方に処方していたが、徐々に、その邪魔くささが原因なのか、煎じ薬を所望される方がどんどん減っていきました。
 さらに、続けて漢方薬を飲んでもらうには、粉や顆粒の薬や錠剤やカプセルに入ったものも登場して、そちらが主流になっていきました。

 ただ、漢方薬の場合、粉や顆粒も量が多いし、錠剤もカプセルも剤形が大きいものもあり、喉を通りにくいという欠点もありました。さらに、今年のように寒さがひどい時は、温かい漢方薬を液体で飲みたいという声もあがってきました。

 そこで、昨年ぐらいから、溶けやすい漢方薬の顆粒をお湯で溶かして飲む方法をお客さんに勧めてました。ところが、あまり美味しくないと敬遠されるお客様もいて試行錯誤していましたが、・・・

 今年からは、漢方薬の顆粒に酵素とゆず酢をいれてお湯を注ぐという方法で、飲んでいただくようになりました。

 本当に美味しい漢方薬の誕生でした!


漢方のめぐみ(38)五臓について
2018/02/06
 漢方のめぐみの放送では、11月に肺、12月に脾(胃腸系)、1月に間肝、を説明させていただきましたが、2月は腎を説明させていただきます。
 
 漢方の一つの理論として、五臓という考えがあります。身体の臓器や働きを、心、肺、脾、肝、腎、という5つの臓に分け、その働きや関係で病気や体質などを見極めていくわけです。

 命にとっては、心、が大事なのですが、それを支えてくれるので大事なのが、肝腎になります。

 肝と腎は、肝腎かなめという言葉からもわかるように、血液や全ての臓器の働きに関与しています。
特に、症状や病気が長引いている方は、肝腎の働きの低下もその一因になると考えられます。

 肝腎の働きを良くする為には、基本的な生活習慣がとても大事になってきます。
 早寝早起き、バランスの良い食事、ストレスの無い生活などを見直すだけでも症状の緩和はできると思います。


 ですから、体調が悪い時に、すぐ、お医者さんにかかるのは、ある意味、両刃の剣になってしまいます。上記の3つの基本的な生活習慣を改めることで、症状が緩和することもあります。

 ただ、毎日同じ時間に違和感のある症状がでる場合は手遅れにならないようにお医者さんにかかって、診断を受ける必要もあると思います。

 さらに、お医者さんで行われる検査も、病気を判明させることが目的で、軽い症状で、悪い部分を特定する事には難しい場合もありますので、検査だけで判断するよりも自覚症状を大事にしていただきたいと思います。

 信頼のおけるお医者さんや薬剤師さんなどの人のアドバイスを直接お会いして確かめることがかなり重要になりますので、それを心がけていただきたいと思います。

 

脳血流改善について!
2017/11/23
 脳の血液の流れが滞る(とどこおる)といろんな病気や症状が出てきます。頭痛、肩こり、脳梗塞などが代表的な症状や病気です。生活習慣病(糖尿病、高血圧、痛風、慢性肝臓疾患など)にかかると、脳の血流が悪くなることもあるので、気をつけないといけません!

 習慣性の頭痛や肩こり、生活習慣病をお持ちの方は、漢方薬を使って脳の血液の流れを良くすることが必要です。

 血液サラサラというお薬が、お医者さんからも投薬されていますが、長期服用による副作用などのマイナス要因が心配になりますので、漢方薬を使うことをお勧めいたします。

 レイヨウカクという動物性漢方薬や精神安定効果のあるジンコウ(沈香)という植物性漢方薬の配合された「能活精(のうかっせい)」という漢方製剤が一番いいでしょう。

 60歳以上や命にかかわる病気をもっていらっしゃる方は、能活精に牛黄を加えて、命を守るようにすることをお勧めいたします!
 

漢方のめぐみ 第3シーズン開始!
2017/11/13
 先月の10月から、冨多めぐみさんとの「漢方のめぐみ」が始まりました。めぐみさんのようなお若い方にも漢方を身近に感じてまらうような放送にしたいと思いますので、第1第3月曜日の12時40分過ぎと再放送の8時40分過ぎには、バンバンラジオ(FM86.9MHz)をお聞きください。

 そもそも漢方というのは、西洋医学のように病気を特定して治療法を確定するものではなく、症状を軽減することと、命を守ることを目標にして、弁証論治(なぜその治療を選択したのかの理由を明確にして治療する)という方法をとっています。

 さらに、日常の生活習慣やストレスの軽減も、症状の緩和につながりますので、大事な要因になります。そして、カウンセリングもストレスの軽減の重要な要因ですので、十分な会話も必要になります。

 陰陽五行という漢方の考え方を基本にして、漢方を柔らかく説明していきますので、放送とこのコメントをよろしくお願いいたします。

漢方のめぐみ(37)第2シーズン終了!
2017/09/13
 堀あやみさんとの「漢方のめぐみ」第2シーズ

ンが、9月11日で終了しました。第1シーズン

が北川恵さんで約2年、堀あやみさんとは昨年の

7月からだったので、1年2ヵ月で終わることに

なりました。


 パーソナリティによって、漢方の話がずいぶん

変わるものだなあと実感させていただきました。

そして、5分でひとつのテーマを話することにも

なんとか慣れてきました。来月からは、第3シー

ズンが始まりますが、どんな方とご一緒させてい

ただくのか、とても楽しみです!


 最後の放送では、漢方の極意というか漢方の位

置づけを話させていただきましたが、西洋医学と

東洋医学(漢方医学)の違いや、日常の生活習慣

の大事さ、そして、ストレスを溜めないようにす

ることの大切さもお伝えしたつもりです。


 西洋医学には、その良さがありますが、その弱

点を補う東洋医学や日常の生活習慣も大事にして

いただいたら、健康な生活になると確信しており

ます。


 10月から始まる第3シーズンは、もう一度、

初心に戻り、漢方をやわらか〜く伝えていきたい

と思いますので、よろしくお願いいたします。

漢方のめぐみ(36)子宝について
2017/09/05
 不妊治療は日進月歩をとげていますが、最近の

生活習慣の変遷や結婚の高齢化の現状を考えると

なかなか難しいことであることは、間違いないと

思います。


 漢方的には、不妊のストレスをとることと子宮

の内膜の状態を良くすることを第一義に考えてい

ます。


 不妊のストレスは、カウンセリングを中心にし

て、ワタナベオイスターや救心感応丸などの服用

をお勧めしています。カウンセリングだけで妊娠

に至った場合もありますので、まず、相談してい

ただきたいと思います。


 受精してもなかなか着床しにくい方が多く見ら

れますが、その場合は、婦宝当帰膠やワタナベオ

イスタードリンクもしくはゼリーの最低3ヶ月の

服用をお勧めいたします。


 男性の不妊に関しては、鹿茸などが主で、薬酒

にしてもいいですが、霊鹿参の服用が効果的です!

漢方のめぐみ(35) 心臓について
2017/08/23
 夏は熱中症など命にかかわる症状が良く見られま

す。頭がぼ〜っとしたら要注意で、なおかつ、昼間

に暑い中で作業すると、その夜や次の日の朝にまで

発症することがあるので、十分に栄養をとり、日中

は、水分、ポカリスェットなどの飲料水や最近注目

されている「経口補水液」なども常備しておいたほ

うがいいかもしれません。



 漢方では、牛黄を飲むことをお勧めいたします。

心臓から脳への血流をすみやかにして、熱中症など

を予防することができるので、お出かけ前や朝に1

回服用するだけで大丈夫です。


 実は、心臓や脳の病気、例えば、高血圧、心不

全、心筋梗塞、脳梗塞、大動脈解離、大動脈瘤、な

どの症状の疑いがある方は、余計に熱中症になりや

すくなるため、牛黄の服用は欠かせません。


 救心などの牛黄製剤を毎日服用することが予防の

一歩ですが、霊黄参やドラゴン牛黄のような効き目

が鋭いものもお勧めいたします。


 デリケートな問題でもあるので、心臓や脳の病気

に関しては、個別に相談してみてください!

漢方のめぐみ(34)便秘
2017/05/19
 腸の病変の一つで非常に気をつけなければいけな

いのが「便秘」。ほっておくと最終的に命にかかわ

ることなので、便秘気味の人も含めて、正常な便通

にしておくことが、健康で長生きに直結します。


 まず、食事をみなおしていただかないといけませ

ん。バランスのいい食事はもちろんのこと、便秘の

方は、匂いの強い旬の野菜や緑黄色野菜を食事に必

ず入れていただくことが大切になります。

 ただ、便が固くて出ない方や、ころころしたウサ

ギのうんちみたいなのが出る方は、病院に行って検

査してもらうことをお勧めいたします。

 特に、口に入るものでは、バターやチーズを多く

使った洋菓子、脂身の多い牛肉や魚のさしみなど

は、必ず控えてほしいものになります。



 漢方薬では、潤腸(腸を潤して便が出やすくす

る)作用の多い「当帰」が」よく使われるので、

婦宝当帰膠などに、大黄、センナの入った便秘薬を

合わすのが一般的です。

 最近は、野菜や果物の酵素が入った便秘薬も出て

ますので、それも活用してみてください。

漢方のめぐみ(33)きれいな肌
2017/03/31
 きれいな肌になる為には、バランスのいい食事と

ストレスの軽減が一番の近道だと思いますが、現代

社会において一番難しいことだと思います。

 バランスのいい食事をサポートするのは、ある種

のサプリメントを使いますが、緑黄色野菜のかわり

になるクロレラエキスやミネラルビタミンのかわり

になる牡蠣肉エキスがよく使われます。

 そのうちでも、「グロスミン」や「ワタナベオイ

スター」が質が高いサプリメントです。


 ピンク色の肌を目指すなら、血を増やすことが重

要で、「婦宝当帰膠」や「ワタナベオイスター」が

よく使われます。

 美白な肌を目指すなら、花粉症にも使う「衛益顆

粒」がいいでしょう。肌荒れ、そばかすなどを治す

には、スクアレンが必要で、「サメミロン」の服用

と外用がお勧めです。いぼには「ヨクイニン」の3

ヶ月服用できれいにとれます。


 食品添加物や保存料も、きれいな皮膚を目指すに

は、不必要なもので、外食やスーパーコンビニなど

のお惣菜は控えたほうがいいでしょう。


漢方のめぐみ(32)花粉症
2017/03/31
 花粉症に関しては、花粉が原因となるアレルギー

性鼻炎で、花粉に反応して、透明な鼻水が止まらな

くなります。


 西洋医学では、抗ヒスタミン薬がよく出されてま

すが、副作用で眠気が起こるので、車の運転などを

される場合は服用は非常に危険です。

 最近は、寝る前に服用するだけで翌日一日効く薬

も出てるので、それも活用してみてはと思います。


 漢方の考え方では、花粉症は、免疫過剰による過

敏な反応としてとらえ、免疫の調整をするものが使

われています。

 もともと、漢方薬の調整をはかる処方の「玉屏風

散」(ぎょくびょうぶさん)という処方がよく使わ

れます。

 それ以外、皮膚の症状まで出てくる方には、五行

草という漢方薬も使われることもあります。



 玉屏風散は、「衛益顆粒」(えいえきかりゅう)

という商品名で売られてますが、症状のひどい方

は、1日1回タイプの抗ヒスタミン薬との併用も、

お勧めいたします。

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