ななころび漢方(22) 眠れない。
2024/03/20
 2月3月と、パーソナリティの大谷奈々さんの、最近なかなか眠れないという言葉から、眠れない、寝つきが悪い、寝ても疲れが取れない、などの不眠について、お話させていただきました。

 そもそも、寝たら疲れが取れるというのも難しいし、ストレスが強すぎて睡眠に逃げるから余計に寝れないという悪循環に陥ってるのが、不眠の現状のような気がする。

 ほとんどの方は、夜に寝れないとイヤだ、寝れないのは何か病気があると怖がる場合もう多い。でも、昼に寝て疲れが取れることも多いので、夜寝れなくてもおかしくない。丁寧に、話を聞いてあげることで、解決することも多いです。

 基本的なことですが、肉体的に疲れないと、満足した睡眠が取れないので、軽い運動などで筋肉を動かすことも必要です。スポーツをしてる方でも、パーソナルトレーニングが必要で、全身の筋肉と体幹を鍛えることが、ケガやいろんな痛みの予防になります。

 お年をめされてる方でも、月一の墓参り、そして、四つんばい歩行がかなり有効で、座って拭き掃除や草引きなどがいいと思います。

 不眠の漢方薬もいろいろありますが、相談された薬剤師といろいろ話をして一緒に漢方薬やサプリメントを決めるのがいいと思います。

 お医者さんで出されるケミカルな睡眠薬、睡眠導入薬、精神安定剤は、長期にわたっての服用に関しては、今一度、主治医と相談したり、セカンドオピニオンに相談させるのがいいかと感じます。



ななころび漢方(21) 舌の先の赤(心火旺)
2024/02/15
 暴飲暴食ではなく、舌の先が赤くなることがあり、これは漢方の判断では、「心火旺」といい、交感神経の興奮状態が続いたり、疲れがたまって、逆に体内炎症が起こっている可能性もあります。

 血圧が急に上昇することもあり、その症状を早く治さないと命の危険性につながることもあり、気をつけないといけないです!

 まず、体内炎症があるので、牛黄によってそれを早く取り去ることが重要で、口内が赤くなって荒れている場合は、黄連解毒湯や温胆湯が対処療法として使われることが多いです。

 さらに、プログリーン(大麦若葉の青汁)やグロスミン源液の補助的に使うことも考えられます!

ななころび漢方(20) 冷えとしびれ
2024/01/26
 急に寒波が押し寄せ、毎日、寒いというか冷たい日が続いています。この時期は、風邪やインフルエンザにも気をつけないといけないですが、身体の中に冷え(寒)が入って、血流がわるくなったり、しびれが出たりといった症状の方が多く見られます!

 まず、冷えは温めないといけないので、血液を増やしたり血流をよくすることを考えないといけません。一般的に、当帰の入った「婦宝当帰膠」そして血流改善の「冠元顆粒」をできれば、お湯に溶かせて、毎朝の服用をお勧めいたします。

 寒くて仕方がない方は、足湯もお勧めで、それ以外には、金時しょうがの配合された「美ワカイン」や、田七人参の入った「田七生姜湯」などもお勧めです!

 手足のしびれまで感じられるかたは、前述の「婦宝当帰膠」「冠元顆粒」に加えて、牛黄麝香の配合された「救心感応丸氣」を加えての服用をお勧めいたします!
 
 しびれは、心不全や心筋梗塞などの心疾患の初期症状の疑いもあり、「命を守る牛黄」を必ず早めに服用してください1

最近、漢方薬の原料の生薬の供給不足が、かなり深刻になってますので、皆様に必要な漢方薬は、余分に置いていただくよう、お願いいたします!

ななころび漢方(19) 2024年の抱負
2024/01/14
 ななころび漢方が始まってから、10ヶ月目になりました。2024年に入りはじめての記事なので、今年の抱負を語ってみたいと思います!

 お医者さんの扱う西洋医学に比べて、漢方は、病気を治すこともできず、ただ、不快な症状の軽減や、命を守る、ことしかできないと思っておりました。いくら目指してもゴールの見えないマラソンを走ってるように感じてた時もありますm(__)m

 しかし、お客様と真摯に向き合うことで、学んできたこともあります。お客様に寄り添うことで、生きる活力を私たちにもいただいていると、実感しておりますm(__)m

 今年のモチヅキ薬局は、より一層、お客様に寄り添い、そして、新しい漢方を構築していこうと思います!


 これからもよろしくお願いいたしますm(_)m

ななころび漢方(18)五臓D「腎」
2023/12/15
 五臓で唯一、先天の精と言われ、生まれた時からその機能が遺伝していると考えられている「腎」という臓器!

 「腎」は、腎臓や副腎の働きのことと考えられていますが、高血圧やむくみなどに関与していると考えます!

 「腎」の機能を上げる漢方薬には、鹿茸、地黄、などが考えられます。霊鹿参や〇〇地黄丸や〇〇補腎丸などが代表的な処方です!

 例えば、足首のむくみなどは、五苓散などの一般的な利水薬では利きが悪く、腎臓の浸透圧に作用する鹿茸製剤が使われます。

 「腎」はすべての臓器に影響を与えてて、心腎、肺腎、脾腎、肝腎、の考え方が漢方薬を決める時に役に立ちますし、その使い方で身体が調子良くなることも多いです!

 肉体的な疲労や全身のいろんな場所の痛みにも、この「腎」が関与することが多く、この「腎」の捉え方をマスターすることが、漢方薬を把握する近道にもなるでしょう。

 

ななころび漢方(17) 五臓C「肝」
2023/12/15
 五臓の肝は、かなり大事な臓になりますが、自律神経に影響を与えていると推察できます。

 ただし、漢方薬で肝にいいものは少なく、もともと食品やサプリメントの方が、いいかもしれません!

 特に、肝機能の数値が高い方で、それを下げさせる場合には、サメミロン(スクアレン)や木鶏丹のようなサプリメントがよく使われます。

 牡蠣肉エキス、例えば、ワタナベオイスターなどは、肝を元気にするにも使いますが、睡眠や疲労に使われることが多いです。

 肝は腎や心と一緒に考えることも多く、肝腎が弱って眼精疲労や高血圧の場合は、杞菊地黄丸が使われます。

 肝心の血液の流れが悪い場合は、サメミロンや牛黄がよく使われます。

 もちろん、動物の肝(キモ)を食べて、肝を元気にする場合も多く、漢方薬に頼らなくてもいいのかもしれません!

ななころび漢方(16) 星火活絡丹
2023/11/22
 今日、中医学の雄、イスクラ産業から発売される新処方「星火活絡丹」は、今まで治らなかった痛みの漢方として、注目しています。

 私の体験としても、登山で無理をして股関節や膝の痛みがひどく、治らなかったのですが、朝夕服用することにより、2ヶ月で痛みをほとんど感じなくなりました。

 特別な動物生薬の配合が効き目のいい大きな一因ではありますが、血圧を下げたりすることも報告されており、中高年からの必須の漢方になるのではないかと非常に楽しみにしております!

 また、ここでも報告させていただきますが、痛みでお困りのかたは、中医学研究会のお店にいって、詳しい説明を聞き、ぜひ、飲んでいただきたいm(__)m

ななころび漢方(15) 五臓「脾」
2023/11/16
 五臓の「脾(ひ)」という概念は、概ね胃腸の働きのことを指します。高温多湿の日本では、この脾が弱ることが多く見られます。昔から、朝鮮人参がよく飲まれていることでもわかるように、脾は常にフォローしておくのが、健康な生活の必須条件になると思います。

 脾の病変としては、胃の痛み、消化不良、むかつきなど、いろんな症状がありますが、ストレス等で気分まで害されている場合は、人参に麝香牛黄まで入った、感応丸を飲まれると早く気分が良くなるでしょう。

 ストレスを感じると、一般的に、血液の流れが悪くなると言われますが、自覚症状としては、脾に現れることが多く、脾は気を悪くします。気は、五臓の機能を低下させるので、疲れを感じてしまいます。

 やる気がなくなつたり、何となく身体のだるさが抜けなくなり、免疫が落ちてるように感じて、風邪が長引いたり、咳が止まらなかったり、肺にも影響を与えやすいです。

 一気に脾を元気にすることは出来ませんが、症状に応じて、健胃顆粒、健脾散を飲まれるといいでしょう!

 むかつきや二日酔いの場合は、黄連の入った漢方、たとえ、黄連解毒湯などがいいでしょう。

 なかなか、気分が戻らない場合は、前述の、感応丸の服用や、さらに肝が弱ってる場合もあり、木鶏丹やサプリメントですが、スクワレン(サメミロン)を加えた方がいいかもしれません。

 日常的に、脾を補う場合は、生姜や柑橘系の物を、まめに食べることも、大事なので、これからの季節は、鍋物で温まってみてください❗️

 

ななころび漢方(14) 検査と数字
2023/11/10
 お医者さんに行くと必ずと言っていいほど、まず検査、そしてその値、数字により病気を決めていってます。

 最近の漢方薬局でも、お客様の話から症状を判断し漢方薬を決めているのではなく、いろんな研究発表のエビデンス(論拠)に基づき、お医者さんのように病気を考えているような気がします。

 医療の進歩とともに、そうなるのは多少は仕方がないとして、従来の漢方の良さが少なくなっているような気がします。

 私の中医学の師匠の猪越先生に教わった一番大事なことは、お客様に寄り添うことでした。そして、お客様の話を聞き、弁証論治(なぜその漢方薬を決めた理由を考える)をして投薬して、その経過で多少の変更を加えて、お客様と一緒に不快な症状を緩和していくというものでした。

 その考えは、今現在も変わりなく実践しています。

 そして、お客様それぞれに向く医療の選択が、私の使命だと感じ始めました。自分の実力不足はあるものの、お客様にとっては一番向いている医療、例えば西洋医学に戻すこともあり、検査を受けて安心してもらうこともあり、接骨院やパーソナルトレーニングにいってもらうこともあります。

 その後、また、漢方薬や他のサプリメントも飲んでもらうこともあり、きめ細やかな医療を感じてもらうようになりました。


 私個人は、医療とは、お客様の安心が一番だと思いますので、その安心する方法を見つけることが使命だと今は思っています。


 漢方薬やサプリメントを売るだけの薬局にはならないように気をつけていますが、それを、生業としてる身としては、なかなか、判断しにくいこともあり、まだまだ、勉強が足りないなぁと自覚しています。

 検査や数字が、その人の安心に繋がっているならいいのですが、お金儲けの道具にならないように気をつけて注視していきたいと思いますm(__)m

ななころび漢方(13)五臓A肺
2023/11/07
 漢方でいう五臓の肺という概念は、肺、喉、鼻、大腸、皮膚など、呼吸器を中心とした多種多様の臓器を支配している考えられています。

 もちろん、呼吸器が中心であるので、風邪やインフルエンザの感染症に関与することが多い。風邪やインフルエンザの予防は、肺を強めることが考えられて、朝の深呼吸や乾布摩擦などが民間療法として考えられています。

 風邪やインフルエンザの予防には、黄耆を含める漢方薬が使われる事があり、衛益顆粒(玉屏風散)や板蘭根が使われる。感染してしまえば、葛根湯や涼解楽(銀翹解毒散)が使われるが、予防としても用いられています。

 皮膚疾患にも、この漢方の肺という概念が関与している事も多く、衛益顆粒を使う事も多い。衛益顆粒は、花粉症やアレルギーの鼻水も止まる事もあり、1年中、飲まれる方も多くみられます。

 便秘の方も一部、肺が関与する場合があり、大黄などの便秘薬に肺を強める漢方薬を加える事も多い。その場合は、クロレラや青汁などの緑黄色のサプリを加える事も多く、緑黄色は、皮膚にもいいと考えられています。

 さらに、なかなか治らない皮膚の疾患には、解毒漢方を使う事も多く、白花蛇舌草をふくむ、散積宝が使われます。普段からの皮膚のトラブルを防ぐには、五行草茶を飲まれることをお勧めいたしますm(__)m

前ページTOPページ次ページ