ななころび漢方(19) 2024年の抱負
2024/01/14
 ななころび漢方が始まってから、10ヶ月目になりました。2024年に入りはじめての記事なので、今年の抱負を語ってみたいと思います!

 お医者さんの扱う西洋医学に比べて、漢方は、病気を治すこともできず、ただ、不快な症状の軽減や、命を守る、ことしかできないと思っておりました。いくら目指してもゴールの見えないマラソンを走ってるように感じてた時もありますm(__)m

 しかし、お客様と真摯に向き合うことで、学んできたこともあります。お客様に寄り添うことで、生きる活力を私たちにもいただいていると、実感しておりますm(__)m

 今年のモチヅキ薬局は、より一層、お客様に寄り添い、そして、新しい漢方を構築していこうと思います!


 これからもよろしくお願いいたしますm(_)m

ななころび漢方(18)五臓D「腎」
2023/12/15
 五臓で唯一、先天の精と言われ、生まれた時からその機能が遺伝していると考えられている「腎」という臓器!

 「腎」は、腎臓や副腎の働きのことと考えられていますが、高血圧やむくみなどに関与していると考えます!

 「腎」の機能を上げる漢方薬には、鹿茸、地黄、などが考えられます。霊鹿参や〇〇地黄丸や〇〇補腎丸などが代表的な処方です!

 例えば、足首のむくみなどは、五苓散などの一般的な利水薬では利きが悪く、腎臓の浸透圧に作用する鹿茸製剤が使われます。

 「腎」はすべての臓器に影響を与えてて、心腎、肺腎、脾腎、肝腎、の考え方が漢方薬を決める時に役に立ちますし、その使い方で身体が調子良くなることも多いです!

 肉体的な疲労や全身のいろんな場所の痛みにも、この「腎」が関与することが多く、この「腎」の捉え方をマスターすることが、漢方薬を把握する近道にもなるでしょう。

 

ななころび漢方(17) 五臓C「肝」
2023/12/15
 五臓の肝は、かなり大事な臓になりますが、自律神経に影響を与えていると推察できます。

 ただし、漢方薬で肝にいいものは少なく、もともと食品やサプリメントの方が、いいかもしれません!

 特に、肝機能の数値が高い方で、それを下げさせる場合には、サメミロン(スクアレン)や木鶏丹のようなサプリメントがよく使われます。

 牡蠣肉エキス、例えば、ワタナベオイスターなどは、肝を元気にするにも使いますが、睡眠や疲労に使われることが多いです。

 肝は腎や心と一緒に考えることも多く、肝腎が弱って眼精疲労や高血圧の場合は、杞菊地黄丸が使われます。

 肝心の血液の流れが悪い場合は、サメミロンや牛黄がよく使われます。

 もちろん、動物の肝(キモ)を食べて、肝を元気にする場合も多く、漢方薬に頼らなくてもいいのかもしれません!

ななころび漢方(16) 星火活絡丹
2023/11/22
 今日、中医学の雄、イスクラ産業から発売される新処方「星火活絡丹」は、今まで治らなかった痛みの漢方として、注目しています。

 私の体験としても、登山で無理をして股関節や膝の痛みがひどく、治らなかったのですが、朝夕服用することにより、2ヶ月で痛みをほとんど感じなくなりました。

 特別な動物生薬の配合が効き目のいい大きな一因ではありますが、血圧を下げたりすることも報告されており、中高年からの必須の漢方になるのではないかと非常に楽しみにしております!

 また、ここでも報告させていただきますが、痛みでお困りのかたは、中医学研究会のお店にいって、詳しい説明を聞き、ぜひ、飲んでいただきたいm(__)m

ななころび漢方(15) 五臓「脾」
2023/11/16
 五臓の「脾(ひ)」という概念は、概ね胃腸の働きのことを指します。高温多湿の日本では、この脾が弱ることが多く見られます。昔から、朝鮮人参がよく飲まれていることでもわかるように、脾は常にフォローしておくのが、健康な生活の必須条件になると思います。

 脾の病変としては、胃の痛み、消化不良、むかつきなど、いろんな症状がありますが、ストレス等で気分まで害されている場合は、人参に麝香牛黄まで入った、感応丸を飲まれると早く気分が良くなるでしょう。

 ストレスを感じると、一般的に、血液の流れが悪くなると言われますが、自覚症状としては、脾に現れることが多く、脾は気を悪くします。気は、五臓の機能を低下させるので、疲れを感じてしまいます。

 やる気がなくなつたり、何となく身体のだるさが抜けなくなり、免疫が落ちてるように感じて、風邪が長引いたり、咳が止まらなかったり、肺にも影響を与えやすいです。

 一気に脾を元気にすることは出来ませんが、症状に応じて、健胃顆粒、健脾散を飲まれるといいでしょう!

 むかつきや二日酔いの場合は、黄連の入った漢方、たとえ、黄連解毒湯などがいいでしょう。

 なかなか、気分が戻らない場合は、前述の、感応丸の服用や、さらに肝が弱ってる場合もあり、木鶏丹やサプリメントですが、スクワレン(サメミロン)を加えた方がいいかもしれません。

 日常的に、脾を補う場合は、生姜や柑橘系の物を、まめに食べることも、大事なので、これからの季節は、鍋物で温まってみてください❗️

 

ななころび漢方(14) 検査と数字
2023/11/10
 お医者さんに行くと必ずと言っていいほど、まず検査、そしてその値、数字により病気を決めていってます。

 最近の漢方薬局でも、お客様の話から症状を判断し漢方薬を決めているのではなく、いろんな研究発表のエビデンス(論拠)に基づき、お医者さんのように病気を考えているような気がします。

 医療の進歩とともに、そうなるのは多少は仕方がないとして、従来の漢方の良さが少なくなっているような気がします。

 私の中医学の師匠の猪越先生に教わった一番大事なことは、お客様に寄り添うことでした。そして、お客様の話を聞き、弁証論治(なぜその漢方薬を決めた理由を考える)をして投薬して、その経過で多少の変更を加えて、お客様と一緒に不快な症状を緩和していくというものでした。

 その考えは、今現在も変わりなく実践しています。

 そして、お客様それぞれに向く医療の選択が、私の使命だと感じ始めました。自分の実力不足はあるものの、お客様にとっては一番向いている医療、例えば西洋医学に戻すこともあり、検査を受けて安心してもらうこともあり、接骨院やパーソナルトレーニングにいってもらうこともあります。

 その後、また、漢方薬や他のサプリメントも飲んでもらうこともあり、きめ細やかな医療を感じてもらうようになりました。


 私個人は、医療とは、お客様の安心が一番だと思いますので、その安心する方法を見つけることが使命だと今は思っています。


 漢方薬やサプリメントを売るだけの薬局にはならないように気をつけていますが、それを、生業としてる身としては、なかなか、判断しにくいこともあり、まだまだ、勉強が足りないなぁと自覚しています。

 検査や数字が、その人の安心に繋がっているならいいのですが、お金儲けの道具にならないように気をつけて注視していきたいと思いますm(__)m

ななころび漢方(13)五臓A肺
2023/11/07
 漢方でいう五臓の肺という概念は、肺、喉、鼻、大腸、皮膚など、呼吸器を中心とした多種多様の臓器を支配している考えられています。

 もちろん、呼吸器が中心であるので、風邪やインフルエンザの感染症に関与することが多い。風邪やインフルエンザの予防は、肺を強めることが考えられて、朝の深呼吸や乾布摩擦などが民間療法として考えられています。

 風邪やインフルエンザの予防には、黄耆を含める漢方薬が使われる事があり、衛益顆粒(玉屏風散)や板蘭根が使われる。感染してしまえば、葛根湯や涼解楽(銀翹解毒散)が使われるが、予防としても用いられています。

 皮膚疾患にも、この漢方の肺という概念が関与している事も多く、衛益顆粒を使う事も多い。衛益顆粒は、花粉症やアレルギーの鼻水も止まる事もあり、1年中、飲まれる方も多くみられます。

 便秘の方も一部、肺が関与する場合があり、大黄などの便秘薬に肺を強める漢方薬を加える事も多い。その場合は、クロレラや青汁などの緑黄色のサプリを加える事も多く、緑黄色は、皮膚にもいいと考えられています。

 さらに、なかなか治らない皮膚の疾患には、解毒漢方を使う事も多く、白花蛇舌草をふくむ、散積宝が使われます。普段からの皮膚のトラブルを防ぐには、五行草茶を飲まれることをお勧めいたしますm(__)m

ななころび漢方(12) 五臓六腑@心
2023/10/23
 美味しいお酒を飲んだ時に、五臓六腑に沁み渡るなどと形容されることがありますが、漢方薬を決める要因の中で、五臓六腑というのは、大事な要因になります。

 五臓をまず説明させていただきますが、心、肺、脾、肝、腎、と5つの臓器の事を指します。それぞれの臓器の単独の働きと2つの臓器のお互いの関連性をもとに、身体の状態を把握して、漢方薬を決めていきます。

 まず、心ですが、西洋医学でいう、心臓や脳などの循環器のことで、血のめぐりやリンパの流れなど、命に関わってくる臓器なので、五臓の中でも非常に大事になってきます。

 心の漢方薬としては、牛黄などの高貴薬が使われることが多く、私個人的な見解では、一番大事な臓器であると認識しています。

 昔の漢方薬局の中には、牛黄薬局と言われる、牛黄を必ず投薬してた薬局が多くあり、今も、身体を元気にしたり、原因不明の症状には必ず牛黄などの高貴薬が使われることが多いです。

 ただ、値段が高いので、日常に飲めるモノではありません。しかし、インフルエンザやコロナなどの発熱の特効薬としても使われるので、必ず常備携帯しておいたほうがいい漢方薬になりますm(__)m

ななころび漢方(11) あなただけの漢方!
2023/10/04
 医療というものは、西洋医学であれ、東洋医学(漢方医学)であれ、他の医学であれ、すべての方にそれぞれの医学が存在すると思います。それは、10人10色でオンリーワンかもしれません。

 もちろん、サプリメントや食品やヨガやストレッチなどの健康法なども含めると、かなりの医療が存在していると思います。

 その中から、自分に合う医療を見つけ出すことが、重要になってきます。医療というよりは、健康に生活できることを考えると、予防法かもしれません。

 漢方医学は、西洋医学が目指している「病気の治療」より、「症状の緩和、命を守る」というように、病気の予防や健康で長生きを第一に考えています!

 お客様の話を聞き、分析して、その方に向いた医療をお伝えすることが重要で、その中で漢方医学を選択した場合でも、その人に向いた漢方薬や漢方的なサプリメントをお勧めする事が大事になってきます。

 誰でも効く薬ではなく、あなただけに聞く漢方薬、つまり「あなただけの漢方」をお勧めいたします!

ななころび漢方(10) 風邪
2023/09/15
 今、コロナやインフルエンザや風邪が、流行っています。夏の疲れが、そろそろ出る頃なので、予想はできましたが、コロナに関しては、人が集まる機会が増えたのが第一の要因で、まだまだ、マスクの着用が必要になると思います。

 隣の明石市では、インフルエンザによる学級閉鎖がでました。学校による感染は、その親御さんから、職場を通じて、大人にも感染するする可能性がありますので、それも、要注意です。
 もちろん、おじいちゃんおばあちゃんが、高校生以下の孫に会うのも厳禁です。

 今の風邪は、ウィルスや細菌、漢方では外邪ともいいますが、その感染によるものは、ほとんど少なく、身体の免疫機能が落ちて、風邪の症状、例えば発熱、のどの痛み、咳込むなど、現れてくることが多いです。
 これは、各人の持病に繋がる風邪なので、免疫をあげたり休んだりして回復させないと、入院になることもあります。
 その風邪の症状は、普通の風邪薬では一時しのぎで全く効力がなく、漢方薬が必要になってきます。

 まず、免疫をすぐに上げる為には、牛黄製剤が必ず必要で、それと並行して、麦門冬の入った、麦味参や麦門冬湯などの服用をお勧めいたします。

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