ななころび漢方(12) 五臓六腑@心
2023/10/23
 美味しいお酒を飲んだ時に、五臓六腑に沁み渡るなどと形容されることがありますが、漢方薬を決める要因の中で、五臓六腑というのは、大事な要因になります。

 五臓をまず説明させていただきますが、心、肺、脾、肝、腎、と5つの臓器の事を指します。それぞれの臓器の単独の働きと2つの臓器のお互いの関連性をもとに、身体の状態を把握して、漢方薬を決めていきます。

 まず、心ですが、西洋医学でいう、心臓や脳などの循環器のことで、血のめぐりやリンパの流れなど、命に関わってくる臓器なので、五臓の中でも非常に大事になってきます。

 心の漢方薬としては、牛黄などの高貴薬が使われることが多く、私個人的な見解では、一番大事な臓器であると認識しています。

 昔の漢方薬局の中には、牛黄薬局と言われる、牛黄を必ず投薬してた薬局が多くあり、今も、身体を元気にしたり、原因不明の症状には必ず牛黄などの高貴薬が使われることが多いです。

 ただ、値段が高いので、日常に飲めるモノではありません。しかし、インフルエンザやコロナなどの発熱の特効薬としても使われるので、必ず常備携帯しておいたほうがいい漢方薬になりますm(__)m

ななころび漢方(11) あなただけの漢方!
2023/10/04
 医療というものは、西洋医学であれ、東洋医学(漢方医学)であれ、他の医学であれ、すべての方にそれぞれの医学が存在すると思います。それは、10人10色でオンリーワンかもしれません。

 もちろん、サプリメントや食品やヨガやストレッチなどの健康法なども含めると、かなりの医療が存在していると思います。

 その中から、自分に合う医療を見つけ出すことが、重要になってきます。医療というよりは、健康に生活できることを考えると、予防法かもしれません。

 漢方医学は、西洋医学が目指している「病気の治療」より、「症状の緩和、命を守る」というように、病気の予防や健康で長生きを第一に考えています!

 お客様の話を聞き、分析して、その方に向いた医療をお伝えすることが重要で、その中で漢方医学を選択した場合でも、その人に向いた漢方薬や漢方的なサプリメントをお勧めする事が大事になってきます。

 誰でも効く薬ではなく、あなただけに聞く漢方薬、つまり「あなただけの漢方」をお勧めいたします!

ななころび漢方(10) 風邪
2023/09/15
 今、コロナやインフルエンザや風邪が、流行っています。夏の疲れが、そろそろ出る頃なので、予想はできましたが、コロナに関しては、人が集まる機会が増えたのが第一の要因で、まだまだ、マスクの着用が必要になると思います。

 隣の明石市では、インフルエンザによる学級閉鎖がでました。学校による感染は、その親御さんから、職場を通じて、大人にも感染するする可能性がありますので、それも、要注意です。
 もちろん、おじいちゃんおばあちゃんが、高校生以下の孫に会うのも厳禁です。

 今の風邪は、ウィルスや細菌、漢方では外邪ともいいますが、その感染によるものは、ほとんど少なく、身体の免疫機能が落ちて、風邪の症状、例えば発熱、のどの痛み、咳込むなど、現れてくることが多いです。
 これは、各人の持病に繋がる風邪なので、免疫をあげたり休んだりして回復させないと、入院になることもあります。
 その風邪の症状は、普通の風邪薬では一時しのぎで全く効力がなく、漢方薬が必要になってきます。

 まず、免疫をすぐに上げる為には、牛黄製剤が必ず必要で、それと並行して、麦門冬の入った、麦味参や麦門冬湯などの服用をお勧めいたします。

ななころび漢方(9) 頭痛
2023/08/18
 熱中症が原因かどうかわかりませんが、この時期に頭痛の方が増えてきます。風邪などの感染症やストレスから起こることが多いですが、根本的な原因は、脳の血流が悪いのと、脳の酸素不足があげられます。

 脳血流の改善は、丹参製剤の冠元顆粒や、牛黄の服用がお勧めですが、クロレラの源液に牛黄製剤の霊黄参に風邪薬、例えば、涼解楽などがお勧めになります。

 脳の酸素不足には、サメミロンや賢脳丹など、スクアレンやDHAなどがよく用いられるが、青背の魚、例えば、さばなど、を食べてもいいかと!

 慢性的な頭痛の方は、脳梗塞など大きな病気の前兆の可能性もあるので、市販の薬で誤魔化さないで、専門医かベテランの総合医を受診することもお勧めいたしますm(__)m

 もちろん、漢方薬局のベテランの薬剤師に相談するのも、いいかと😉👍

ななころび漢方(8) 日焼けによるしみそばかす
2023/08/04
 今日、8月4日で、モチヅキ薬局が40周年を迎えました。これからも、お客様に寄り添った漢方をモットーに頑張りますので、よろしくお願いいたしますm(__)m

 表題の日焼けによる、シミ、そばかすですが、皮膚のメラニン色素を集まらせないようにするには、日焼け後のローションなどや冷やして炎症を取った後は、末梢血流の改善が必要で、丹参製剤の冠元顆粒や、新しい血液を補給する婦宝当帰膠などがいいでしょう❗️

 後は、体内の炎症を取る事も大事なので、牛黄や羚羊角の入った漢方薬の服用もお勧めいたしますm(__)m

ななころび漢方(7) 熱中症対策
2023/07/20
 熱中症の予防に関しては、麦味参と冠元顆粒の併用が、予防対策になります。内臓の機能を上げたり、毛細血管の微小循環をよくすることにより、熱中症予防には最適な方法です!

 白虎加人参湯は、熱を下げたり炎症を取る漢方薬ですが、熱中症にかかってしまってから使うモノで、予防にはなりません。一部の情報で間違ってこの漢方薬を予防にと、書いている場合がありますので、注意してください!

 食品では、スイカや豆乳がお勧めします。スイカは、熱さましにもなり、豆乳は補陰(体の内部の血や水を補う)効果も期待されます。

 身体の内部の炎症が続いてる方は、その体質を改善する必要があり、星火散積宝という体内の炎症を和らげる漢方の服用をお勧めいたします。

 星火散積宝は、掌蹠膿疱症などの皮膚の炎症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や、ステロイドの長期塗布や服用で、副腎が機能しなくなった場合にも、著効がみられるのでお勧めです!

ななころび漢方(6)鎌田實先生の一言!
2023/07/18
 先日、日本中医学研究会の全国大会が大阪で開催され、そこで鎌田實先生の講演を聞かせていただいた。

 素晴らしい講演で、医師の前に人間である鎌田先生を感じ取ることができ、大きな収穫になった。そこで、鎌田先生に、漢方の方がいいのに、今の日本ではサプリメントが幅を利かせていることに関して問題提議をなされました。

 われわれ漢方薬局を経営して、お客様の前に立ってる人間の姿勢を問われたと理解し、これからも漢方の道をお客さんと共に歩んでいきたいと深く心に止めておきたいです!

 もうひとつ講演は、現在の漢方薬局薬店の欠点を指摘されました。コンサルタントの方で、大きな会社や企業のアドバイサーをされてる方で、その話を総合すると、近い未来には、われわれ漢方薬局薬店はすべて潰れてしまうようであった。

 潰れないように、日々精進して、お客様の信頼を得て、頑張っていくしかないと思いました!

ななころび漢方(5) 夏風邪
2023/06/22
 6月のななころび漢方は、2回にわたり、夏風邪についてお話させていただきました。

 ここで、風邪を症状や原因によって、いくつかに分けて説明させていただきます。

 寒い時期になりやすい、冷えが原因の風邪ですが、葛根湯などの温める漢方薬がよく使われます。そして、その仲間の、麻黄湯や桂枝湯も使い分けされます。これらの処方は、インフルエンザなどの高熱や倦怠感にはあまり向いていません。

 高熱や喉の痛みを伴う風邪、たとえば、インフルエンザなどには、涼解楽(銀翹解毒散)などの漢方薬がよく使われ、コロナの予防に用いられることもあります。

 一方、下痢や倦怠感の伴う夏風邪は、水分代謝が原因のこともあり、勝湿顆粒など水分代謝を良くする漢方薬などが使われます。

 一概に風邪といっても、身体の免疫が弱って、持病などになる前の症状は、風邪の症状と同じ症状が出やすいので、上記の風邪の漢方薬に、牛黄を足して服用させるのが、一番早くよくなるかもしれません。

 この梅雨の時期は、食べ物は生ものはできるだけ避けて、タンパク質や緑黄色野菜中心の食生活と、軽い運動で汗をかくことも必要かもしれません!

ななころび漢方(4) 口内炎と足のツリ
2023/05/24
 今回は、血流改善の事を深く説明しようと思ってましたが、私とパーソナリティの大谷奈々さんの「ななころび」について解決法を提示したいと思います。

 まず、口内炎ですが、暴飲暴食したときに現れる口内炎は、炎症は赤く痛みを伴ってる事が多いです。この場合は、炎症を抑える効果のある「苦いもの」を食べていただくことがいいです。たとえば、緑黄色野菜や青汁や
漢方薬では、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)がよく使われます。大正漢方胃腸薬のドリンクタイプにも配合されていますので、早く治したい場合は、それを飲んで口の中をブクブクするのもいいと思います。

 慢性的な口内炎や、白い患部の口内炎は、大きな病気が眠っているかもしれませんので、すぐに、内科を受診してください!

 足のツリですが、私は山の縦走の最後の下りで起こりました。酸素不足や体液不足が原因なので、対処療法としては、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)の服用もありますが、サウナやお風呂にゆっくりつかるのもいいかと思います。酸素不足にかんしては、牛黄や鹿茸やサメミロン(スクアレン)の補給も大事です!

 慢性的に足がつる方に関しては、胃腸虚弱で栄養不足の場合も多いので、タンパク質と緑黄色野菜を十分にとり、補中益気湯や健胃顆粒(香砂六君子湯)を食前に、食後に、晶三仙の服用が効果的でしょう!

ななころび漢方(3)五月病
2023/05/10
 ゴールデンウイークも過ぎ、身体のだるさが抜けないシーズンがやってきました。気圧や気温の変化に、身体やその機能がついていってない感じがありますが、それによりむくみやあちこちの痛みが出てくることがあります。

 気圧の変化は、腎機能や三半規管に影響をあたえるので、片頭痛やむくみの原因となる場合があります。
腎機能を正常化するには、鹿茸が一番早く、その製剤、例えば「霊鹿参」を飲んでいただくことが多いです。

 さらに、気温があまり上昇しない昨今では、血液の流れも悪くなり、肩こり、いろんな痛み、めまいなどの自覚症状が現れることが多くなります。

 もちろん、腎機能を上げることも必要ですが、血流改善をする必要があり、「丹参」がよく使われ、その製剤である冠元顆粒が効力を発揮します。

 五月病は、精神的な領域と考えられていますが、血流改善と腎機能改善を同時に行うことにより、解消することが多く見られます。

 しかし、軽い運動やサウナや、屋外での気分転換も重要だと感じます!

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