ななころび漢方(2) 口のまわりの肌荒れ
2023/04/19
 今年は、ヒノキ、スギノの花粉や、黄砂の原因で、花粉症はもちろんのこと、咳が止まらない、とか、肌荒れがひどい、という症状で、当モチヅキ漢方薬局に来られる方が非常に多いです!

 肌荒れに関しては、ホルモンのバランスや皮膚組織のコラーゲンなどの原因の場合も多いと思いますが、この時期の肌荒れは、皮膚の防御力の低下が第一の原因と考えられることが多いです。

 これに関しては、黄耆(おうぎ)という生薬の配合された衛益顆粒(玉屛風散)が、使われることが多いです!

 衛益顆粒は、花粉症でお医者さんの薬があまり効かなくなった方にもよく使われて、鼻水にはとてもいい効果が出ております。

 漢方の世界では、この防御の事も非常に大事に考えていますので、ぜひ、お試しください。

 かゆみのひどい方は、五涼華(ごりょうか)という漢方サプリを加えますし、肌荒れがどんどん酷くなってきた場合には、星火散積宝(せいかさんせきほう)という漢方
さぷりを加えるといいでしょう。

 肌荒れは、漢方でいうところの「肺」が弱った場合に起こりやすいので、休日には山歩きなど自然の中に出かけることも重要ですし、緑黄色野菜をどんどん摂ることも重要になります!

ななころび漢方(1) 元気になるには?
2023/04/05
 今日から、バンバンラジオ&テレビのウキウキバンビーナ水曜日の1コーナーとして、「ななころび漢方」が始まりました。

 お相手のパーソナリティは、天真爛漫で元気いっぱいの「大谷奈々」さんで、打ち合わせなしのぶっつけ本番の放送になりました。

 ただ、大谷奈々さんの「なな」を使った番組にしたいと申し出て、プロデューサーの大竹氏が、七転び八起きということわざから、七回転んでも八回目に起きる、その起きるのが漢方だという事で、

「ななころび漢方」

という、コーナー名をつけていただきました。

 皆さんの不快な嫌な症状を回避する方法を、漢方の考え方をもとにして、説明していきたいなぁと思います。

 
 さて、今日は、朝起きた時などに元気に過ごしたい、また、気分が落ち込んだ時に元気になりたい、

 といった場合の対処法ですが、

 漢方的には、「朝鮮人参(薬用人参)」がよく使われます。中国では、人参は高価で血圧をあげるという点もあり、黄耆(おうぎ)」という漢方薬が使われます!

 気分をあげるには、好きな音楽を聴いたり、身体を動かしたり、仲間と楽しく過ごしたりとか、いろいろありますが、個人個人にとって何をすると元気になるのかを、考えてみることも大事だと思います。

 漢方薬としては、人参や黄耆が配合されている、
「補中益気湯」がよく用いられますが、胃下垂などの胃腸の働きの弱い人には向いていると思います。

 私個人的には、すぐに効果を感じたい場合は、人参、鹿茸、牛黄の配合された漢方薬を飲んでみるのがいいと思います!

 

漢方のめぐみ(80) 総決算
2023/04/05
 令和5年3月28日で、「漢方のめぐみ」の最後の放送を終えました。

 パーソナリティが初代が北川めぐみさん、2代目が堀あやみさん、そして3代目が馬田めぐみさんで、8年半も時がたちました。

 馬田めぐみさんとが一番長くて、4年半も「漢方のめぐみ」を放送させていただきました。

 漢方を5分で説明するなんて、できるだろうかと不安なスタートでしたが、漢方をやわらかく、そして、やさしく説明することの難しさを感じながら、日常でできる生活習慣に落とし込んで喋らせていただきました。

 漢方のめぐみは、生活のそこここに落ちているもので、日常の生活習慣や食習慣を見直すだけでも、健康に生活できることを話してるうちに、漢方の奥深さにも、ちょっとは触れたかもしれません。

 最後に、言いたいことは、西洋医学は病気を特定して治すことを目指していますが、漢方は、いろんな症状を軽減したり、命を守ることを第一義にしているということです。

 だから、日常の生活習慣が非常に大事になってきています。もちろん、口に入れるものを精査しないといけませんし、それ以上にストレスの軽減もしないといけなくなります。

 具体的な方法は、4月から始まる「ななころび漢方」で続いて、やわらかく説明していきたいと思います。 

漢方のめぐみ(79)春の病気T花粉症
2023/02/07
 まだ2月なのに、今年は花粉症の症状の方が多く来店されています。基本的な花粉症の漢方薬やサプリメントを紹介したいと思います。

 くしゃみ鼻水に関しては、小青竜湯(白湯で服用が必須)か衛益顆粒(玉屏風散)のどちらかが効きます!さらに、瀉火補腎丸、八仙丸(味麦地黄丸)、ワタナベオイスターを加えることもあります。

 鼻づまりに関しては、鼻淵丸と瀉火補腎丸の同時服用が効き目が高いです。

 皮膚が赤くなったり湿疹がでたりする場合は、グロスミン源液の服用が一番早く症状が取れていきます。

 アレルギーの原因になるアレルゲンが、人によって違いますので、医療機関で調べてもらう事も必要だと思いますが、お医者さんの出される薬などに関しては、薬剤師さんに相談して、服用のタイミングなどを精査してもらってください。

漢方のめぐみ(78) 漢方の役割!
2023/01/25
 今年で40周年を迎えるモチヅキ薬局で学んだ事がいっぱいあります。もちろん、お客様に教えていただいたことがほとんどですが、出発点は、50年以上前に祖父を肺がんで亡くした時です。

 そこからこの漢方の道を目指し、がんなどの生活習慣病を何とかしたいと考えだしました。

 それで、おぼろげながら医療に対して見えてきたことは、西洋医学は、病気を特定し、それを治療するものであるのに対して、漢方(東洋医学)は、症状を軽減したり命を守るものであると感じます。

 どちらの医学も大事なものですが、私たち漢方相談薬局の薬剤師は、西洋医学に関わることはほとんどないのですが、漢方やサプリメントやその他の食事療法や運動療法などに関わることが多いです。

 たまには、お医者さんに行くのが嫌いで来られる方もありますが、うちの薬局は、日常生活や人間関係のストレス解消の場所だと思っております。

 中医学の師匠の猪越先生の教えは、ただひとつ、お客様に寄り添うことでした!それをただひたすら追い求めた結果が、今のモチヅキ薬局だと考えています。

 その中での漢方の役割は、お客様にどれだけ寄り添えるか、症状を緩和できるか、命を守れるか、のことに必要な医療だと考えております。

 どんな最新医療が出てきても、すべての人に寄り添うものでもないと思うので、地道に漢方の道を進んでいきたいと考えています。
 

 

漢方のめぐみ(77) 漢方は統計学?
2023/01/12
 西洋医学などでもてはやされている言葉に、エビデンスという言葉があります。論拠、証拠、根拠、証言、形跡など、薬学の世界でもその薬がなぜその病気に用いられるのかを現したものでもある。

 漢方医学でも、弁証論治が近い言葉に挙げられるが、今は、漢方の講師もエビデンスを多用している方も多く、学術的な考察の方が注目されるようになってきた。それも、対面よりネットを重んじた社会が作り出した陰部であろうと考えられる。

 もともと医療は、対面ありきの臨床からスタートするもので、何となくだが統計学の要素もかなり含んでいるような気がする。

 西洋医学は、その部分をエビデンスという文字で消していこうとしているが、

 漢方は、対面から感じ取れる統計学的な要素が強いと思われる。弁証論治の為の様々な漢方理論は、漢方を勉強するためには、最低ライン知っておかないといけないものだが、それより、目の前のお客様の症状とそれを緩和する方法や漢方薬などの臨床経験の集積、そしてそれを統計学的に考察することの方が、大事であろうと考えています。

 とりあえず、漢方医学は、本を読んで造詣を深める事よりも、日々のお客様と向き合って、話を聞き、一緒に考えていくことが大事だと感じている!

漢方のめぐみ(76) 年末年始の過ごし方
2022/12/22
 早いもので、もう12月22日、冬至です。
一番、夜が長いのですが、中国ではこの頃から2月の
終わりまで、一番、身体のケアにお金をかけるそう
です。寒くて血流が悪くなったり冷えることによる、
いろんなトラブルが、身体のいたるところに出てき
ますので、ご注意ください!

 さて、年末年始は、何かとあわただしい時期で、
仕事やプライベートでも、睡眠不足になったり、
疲れが取れにくくなることが多いので、毎日の食事
による栄養補給に気をつけないといけません!

 炭水化物は控えても、タンパク質や緑黄色野菜は十分に摂取しないといけません。

 一気にできるのは鍋料理で、豚肉や鶏肉、お豆腐などのタンパク質に、きくな、水菜などのお野菜をいっぱい取るようにしてください!

 暴飲暴食による胃腸肝臓の疲れには、何も食べない方がいいかもしれませんが、お食事前の健脾散やサメミロンの服用や、食後の晶三仙の服用をお勧めいたします。

 この時期は、風邪、インフルエンザやコロナなどの感染症を予防しないといけません。お出かけ前の、板蘭茶や涼解楽(銀翹解毒散)そして、牛黄製剤の服用が大事になります。

 感染した場合は、風邪薬や解熱剤、咳止め薬に、
グロスミン源液と霊黄参(牛黄+人参)の服用で免疫を再構築しないと長引きます!

 最後に、休みになったからといっても、早寝早起きの習慣はとても大事です。夜は、コロナ感染の可能性が上がるので、遅くとも20時までには家に帰るようにしてください。

 その上に温かい食事、たとえば、みそ汁やスープを摂るようにして、夜は家族でも個人でも鍋物を食べるようにしてください!

漢方のめぐみ(75) 性格別漢方
2022/12/11
 漢方薬やサプリメントを出す時に、体質によって分ける
事がありますが、性格によっても分ける事ができそうだと
考えます。

 とても、神経質な方や、不安が大きい方は、あまり漢方
には向かなくて、医師の診断を受けた方がいいと思います。

 大らかな性格の方は、医療より食事などの生活習慣を見
直すことが一番大事で、家族や周りの人のアドバイスを聞
いた方がいいかもしれません。

 それ以外の、ごくごく普通な方が、漢方には向いていて
、体調の不良やストレスや痛みなどの解消には、漢方薬や
サプリメントが向いていると考えられます。

 ただ、対面でお話して解決法を考えていくのが、漢方の
本質で、残念ながら、リモートや電話などで解決するもの
ではありません。

 結局、安心して対面で相談できる人を見つける事が重要
で、それが医師や薬剤師などの医療関係者よりも、信頼で
きる近くの方を見つけるのが大事だと思います!



漢方のめぐみ(74) 気血水理論の応用
2022/11/29
 気血水理論を応用した考え方と実践方法を説明したいと思います。

 気は、目に見えないものだが、臓器の機能と考えると理解しやすい。

 たとえば、西洋医学的な病気でも、漢方的に考えると、臓器の機能が働かなくなって起こる症状、と考える事ができる。

 気は、胃腸機能が一番大きく関与するので、薬用人参や黄蓮の配合されている漢方処方を選択することが多い!
 さらに、肝機能は、サメの肝油ぁからとれるスクアランや牡蠣肉エキス、高貴薬の牛黄が使われることが多い。

 腎機能は、鹿茸や地黄などの配合されている漢方処方を使われることが多い。

 そして、心機能は、ずばり牛黄や麝香などの高貴薬を使われることが多い。


 血は、ずばり血液の事を指し、タンパク質や緑黄色野菜を使った鍋料理が、その血を増やすのに向いています。
 
 漢方薬では、当帰(とうき)という薬草が配合されたものを使うことが多いが、丹参(たんじん)などの血を流すものも一緒に使う事が多い。


 水は、血以外の体の中の水分、例えば、リンパ液や組織液などの事を指すが、十分な水分の摂取はかなり重要だと思います。

 それ以外には、鹿茸、茯苓、猪苓などの配合された漢方処方を使うことが多い。

 血と水を増やしたり流したりすることによって、気もあがる、つまりある種の免疫機能も上がっていくことは間違いない。

 元気で長生きするためには、牛黄や鹿茸や麝香などの高貴薬を毎日服用することも大切だが、いろんな食品を食べて、血や水を増やしたり流したり(ある種の浄化かもしれない)することの方が大事かもしれません!

年末年始の営業時間について
2022/11/23
 年内の営業は通常通りの営業は、12月30日までです。

12月31日は、昼から20時まで受け付けてますので、よろしくお願いいたします。

 年始は、1月4日から、通常営業、させていただきます。


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