漢方のめぐみ(60)バランス
2020/06/04
 西洋医学は西洋哲学に立脚した医学ですが、漢方(中医学)は、東洋哲学に立脚しています。たとえば、菌やウィルスなどが入ってきたり、癌などの腫瘍ができた場合に、西洋医学は、それらを攻撃して無くそうとします。しかし必ず副作用が存在します。漢方(中医学)の場合は、菌、ウィルス、腫瘍などのまわりの細胞や組織を強化することにより、それらを大人しくさせる方法を取ります。副作用もほどんど存在しませんが、急性症状には対応が難しい場合が多いです。

 つまり、漢方(中医学)というのは、身体と病気とのバランスをうまく取ることによって、病気の症状を軽減することを始めの目標にしている事が多いです。

 漢方処方も、様々な原料生薬の組み合わせによって成り立ってますし、症状によっての加減法も使われる事もあります。微妙なバランス感覚の上に成り立っているといっても過言ではないと思われます。

 生活習慣の中でも、食生活に関しては、いろんな栄養素のバランスをとる事により健康を保つ事ができますし、対人関係もいいバランス感覚でこなし、ストレスを貯めないようにすることも健康には大事なことだと感じます。

 自分の心身や生活習慣をかえりみた時に、バランスの悪い部分が病気に繋がっている事もありますので、ご注意してください。

 自分自身ではバランスの悪い部分がわからない場合は、ご相談ください!
 

 

漢方のめぐみ(59)新型コロナと漢方(3)
2020/05/18
 昨日のNHKスペシャルを見てると、新型コロナの論文をビッグデータの解析を行うと、治療に関しては、血管の炎症の問題が上がってきていた。

 新型コロナウィルスに感染すると、血管の炎症が起こり血小板が集まり、そして血栓が起こり、血液の流れが悪くなり、全身的にいろんな臓器に異常が見られるようになるということで、脳梗塞や心筋梗塞や糖尿病などの生活習慣病と同じような症状だと、専門家が解析されていました。

 それが、重症化する原因だとするならば、血液の流れを良くして、血管の炎症から血栓にならないようにしなければいけません。

 中医学では、冠元顆粒を中心とした血流改善の漢方薬が使われ、伝統生薬では、牛黄が使われます!

 血管の炎症を軽減するのは、命の問題を加味するなら、牛黄の第一選択が考えられます。


 新型コロナの重症化することを防ぐには、普段からの生活習慣病の予防が非常に大事になってきますので、冠元顆粒の服用は、かなり必要かもしれません。

 ただ、乱れた生活習慣や偏った食生活、そして、過度のストレスなどが、ある意味一番大事になると思いますので、それらを気をつけていただきたいと思います!

漢方のめぐみ(58)新型コロナと漢方(2)
2020/05/13
 昨日の記事の補足も含めて、新型コロナのことを書きたいと思います。

 とある報告では、新型コロナウィルスがきっかけになって起こる肺炎は、ある種の抗生物質の投与で防げた。そして、肺炎を起こして重症化した症状には、お血をとる漢方薬の点滴が中国では使われたと報告されました。

 日本の医療では、漢方薬の点滴は認められていませんが、上記2つの報告は非常に興味深いものです。

 過去のインフルエンザでも、一部の方は肺炎になって命を落とすことが多く報告されています。ウィルスはその存在も生き残りをかけてるわけだから、人間に感染してその感染源の人間の命を奪うことまでは想定してないように思えます。

 新型コロナを始めとしたウィルスに感染すると、肺炎に移行して重症化する方が居るという症例と、軽症で済むという症例の違いを解明していかなくてはいけないと思います。

 今までの報告を総合して俯瞰で考えてみると、新型ウィルスに感染しないようにするのは、今までのインフルエンザ予防と同じ考え方の、手洗い、うがい、マスク、が必要と考えられます。

 しかし、感染してからの重症化予防に関しては、西洋医学からの面と東洋医学(漢方)からの面を両方からの治療や予防が必要であろうと推測されます。

 重症化しない為には、ある種の抗ウィルスや抗菌するものがまず必要になります。西洋医学では、アビガン、レイデシベルを始めとした薬やこれから出てくるワクチンなどがあり、漢方では、板蘭根や五行草や金銀花や牛黄などが主だったものです。

 さらに、漢方では必要になってくるものが、お血(おけつ)を取るもの(血流を良くするもの)が必要で、冠元顆粒などが主だったものになります。

 お血(おけつ)と新型コロナの重症化については、次回に書きたいと思います。

 以上ですが、まだまだ推測の域を越えてない考え方もあるので、これからどんどん調べて報告させていただきます!

漢方のめぐみ(57)新型コロナと漢方
2020/05/12
 一応の峠が越えたようにみえる「新型コロナ」だが、まだ、第2波には気をつけないといけないのは、韓国を始めとした諸外国の状況を見れば、他人事とは思えない。

 中国でも、優れたお医者さん達が、西洋医学と中医学の両方から治療予防をしていることも伝わってきたが、まだ、ワクチンや特効薬が出来ていない今では、免疫を高めることも考えないといけない。

 免疫を上げる方法は、世界中にいろんな医療や民間療法など数えきれないほどあるので、新型コロナにはどう対処したらいいのか判断に迷う所ではあるが、この高温多湿の日本に照らしあわせて考えてみたいと思います。

 水際の予防は、手洗い、マスクの装着、帰宅時のうがいなど、一般的には言われてますが、中医学の観点からは、板蘭根の活用をお勧めいたします。

 出かける前の板蘭茶の服用、外出時のマスクの装着の時でも、板蘭のど飴の服用、帰宅時の板蘭茶でのうがいと服用をお勧めいたします。

 抗ウィルスの漢方薬は、板蘭根以外にも、五行草茶や銀翹散グループ(天津感冒片、涼解楽、銀翹解毒片など)と牛黄があります。

 さらに、免疫を上げる漢方薬としては、黄耆やそれを含む製剤、玉屏風散(衛益顆粒など)が中国では活用されているみたいです。

 私は、新型コロナ予防には、板蘭根、五行草茶、衛益顆粒と牛黄製剤の活用をお勧めいたします!

漢方のめぐみ(56)中国での漢方薬治療
2019/11/29
 中国では、西洋医学の治療と漢方(中医学)の治療が

、並行して行われることが多い。先に、西洋医学で治

療して、うまくいかない場合に漢方に切り替えること

も怏々として行われている。


 中国の漢方医学の文献では、日本の漢方薬の量の3

倍以上使われることが多い。昔の中国では、質のいい

漢方薬は、輸出して儲けることが多かった。でも、今

の中国は豊かになり、質のいいものは国内で使われ、

外に出ることが少なくなったし、「牛黄」などの高貴

薬は、取り合いになることもあり、価格の高騰の一因

になっている。


 話を戻すが、量に関してだが、癌や膠原病などの難

治性の病気に関しては、かなりの量が使われて、効果

をあげている症例が中国では増えてきている。日本も

それを参考にしたいのだが、日本の薬事法ではそれを

認めることはできないのが現状である。

 よって、漢方薬に漢方サプリメントを加える方法が

、日本にいらっしゃる中医師の先生方は使われること

が多く見られる。


 日本の漢方の世界は、旧泰然として過去の症例ばか

りにとらわれることが多いが、中国はその何十年も先

を走っているのが、現状である! 

漢方のめぐみ(55)養生
2019/11/14
 11月の漢方のめぐみのテーマは養生。
 
 病気にかかって病院に行って、投薬や手術によって治

してもらっても、漢方相談薬局に行って、漢方薬やサプ

リメントで治してもらっても、その後、生活習慣を改め

ないとまた同じ病気や症状が出ることが多いです。

 これは養生という方法を使ってみてばいかがでしょう

か? その養生の方法としては、間違った生活習慣を改

める方法と漢方薬やサプリメントを使って予防する方法

があります。

 病気や症状によって、方法はいろいろありますが、ま

ず食生活を改める、例えば、玄米菜食にしたりすること

がよく使われています。漢方薬でも生活習慣病の予防に

使う漢方薬を1日1回服用などが使われています。

 早寝早起き、バランスのいい食事、ストレスを軽減す

ること、など、すぐにでもできることを始めましょう。

 それが出来ない方には、動物漢方薬の「牛黄」で、

命だけ守るのもいいかもしれません!

漢方のめぐみ(54) 良質睡眠
2019/07/23
 良質な睡眠には、適度な運動による疲れも必要であるが、お医者さんから出た、睡眠導入剤とか精神安定剤を飲んでいらっしゃる方は、お医者さんに相談して最適な薬にするか、
他のお医者さんにも見解を聞くなどしていただきたいと思います。

 漢方薬で治したい方には、お医者さんから出た薬をできるだけ飲まない方向で考えています。

 そもそも、睡眠は良質でないと起きても元気がなく、まだ寝たらないとか、体がだるくて仕方がないとか、仕事をしたくないから仕事に行きたくないとか学校にも行きたくないとかの方向に進んでいきます。

 そういった場合は、ぐっすりした睡眠を取るための、食べる内容や時間などの生活習慣が非常に大事になります。
遅い時間の食事や飲食は、絶対に良質な睡眠には不必要なものです。夜11時には、布団やベッドに入っていないと良質な睡眠は取れないので、夜10時までには家に帰って、お風呂に入り、ゆっくりした時間を過ごさないといけません。

 それでも良質な睡眠にこだわる方は、漢方薬のお世話にならないといけなくなります。ある種のサプリメントも、はじめは睡眠には効くと思いますが、連用ではその力は無くなってくることもあります。

 漢方薬でも、良質な漢方薬を使わないと効きませんので、以下向けの漢方薬は効き目が良くないと思われますので、漢方専門薬局で相談されるのがいいと思います。

 漢方相談薬局も、良質な薬剤師さんに相談しないと間違った方向に行くこともありますので、ご注意してください!相性のいいお医者さん、薬剤師さんに巡り合えるのが一番の近道だと思います!

漢方のめぐみ(53)血の流れ
2019/06/18
 接骨院や鍼灸院でツボを刺激して、痛みをとったりするのも、血の流れが悪いところを、いろんな方法で流していることだと思います。

 血の流れが悪くなると、痛みや体調不良を呼び起こします。部分的な流れの悪さは、ツボの刺激だけで良くなることは多いですが、全体的な血の流れが悪いと、慢性的な症状が出てきて、日常生活に支障をきたすこともあります。

 漢方の気血水理論から見ると、血の流れが悪いと気の流れも悪くなり、臓器の機能低下などで、体の疲れが取れなかったり、おいしくモノが食べれなくなったりします。そして、ストレスがたまり、精神的にも疲れが出て、よく眠れなくなります。

 血の流れの悪さは、病気を長引かすこともあるので、普段から気をつける必要があります。

 冠元顆粒の服用がファーストチョイスですが、血を綺麗にする、クロレラや青汁を一緒に飲まれるのもいいと思います!

漢方のめぐみ(52)水の流れ、気の流れ
2019/06/18
 PCがウィルスに感染していて、交換しました。長い間、記事を更新できなくて、誠に申し訳ございませんでした。

 さて、5月と6月に水のあるところがパワースポットになっていて、そこに行けば気があがると言いましたが、漢方理論の中の「気血水理論」では、水と血が十分にあると気があがると言われてます。

 神社巡拝家の佐々木優太くんの話では、水が多い場所に神が宿り、パワースポットが存在すると言われましたが、確かにその理論は、漢方的にも正しい見解と言えます。

 よって、伏流水などが豊富な場所やきれいな湧き水がある場所に行くと、気分がよくなり、元気になると考えられます。

 体の水分の代謝は、肺、脾、腎、の五臓のうち3つが関与しているといわれてます。
 特に、今の梅雨の時期は、水の代謝を良くしないと、体が重いとか、めまいがする方が増えてきます。

 その場合は、肺、脾、腎、を元気にする漢方薬を飲む必要があります。例えば、鹿茸や紅参の配合されている「霊鹿参」で、脾腎を補い、「艶麗丹」で肺を補うのをお勧めいたします。

 めまいの方は、「霊鹿参」に「苓桂朮甘湯」を加えるのもいいと思います!

漢方のめぐみ(51) 肺腎陰虚
2019/02/28
 先週の漢方のめぐみで、「肺腎陰虚(はいじんいんきょ)」の事を話させていただきました。
 五臓六腑での、肺と腎の陰虚ということですが、一般的にわかりやすく言うと、呼吸器系と腎機能や免疫系が弱って、いろんあ症状が出てくる事です。
 特に、花粉症、アトピー、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などがあてはまります。

 もちろん、早寝早起き、乾布摩擦、深呼吸、朝の散歩などの生活習慣の見直しや、緑黄色野菜の摂取や梅干しなど酸っぱい物の摂取などもプラスに働きます。

 漢方薬では、八仙丸、参茸丸、衛益顆粒、潤肺糖漿、や、艶麗丹などの服用がお勧めです!後は、五行草茶、青汁、などを補足的に服用されたら、免疫系を補えるのでいいと思います。

 鼻水を押さえる「小青龍湯」は、メーカーによって効き目が変わりますので、相談してください。

 アトピー性皮膚炎に関しては、グロスミン源液、
艶麗丹、五行草茶、青汁などがお勧めです!

 

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