6月のななころび漢方は、2回にわたり、夏風邪についてお話させていただきました。
ここで、風邪を症状や原因によって、いくつかに分けて説明させていただきます。
寒い時期になりやすい、冷えが原因の風邪ですが、葛根湯などの温める漢方薬がよく使われます。そして、その仲間の、麻黄湯や桂枝湯も使い分けされます。これらの処方は、インフルエンザなどの高熱や倦怠感にはあまり向いていません。
高熱や喉の痛みを伴う風邪、たとえば、インフルエンザなどには、涼解楽(銀翹解毒散)などの漢方薬がよく使われ、コロナの予防に用いられることもあります。
一方、下痢や倦怠感の伴う夏風邪は、水分代謝が原因のこともあり、勝湿顆粒など水分代謝を良くする漢方薬などが使われます。
一概に風邪といっても、身体の免疫が弱って、持病などになる前の症状は、風邪の症状と同じ症状が出やすいので、上記の風邪の漢方薬に、牛黄を足して服用させるのが、一番早くよくなるかもしれません。
この梅雨の時期は、食べ物は生ものはできるだけ避けて、タンパク質や緑黄色野菜中心の食生活と、軽い運動で汗をかくことも必要かもしれません! |