声帯を痛めて、声が出なくなることがあるが、それ に関しては、喉の酷使だけが原因でないようである。
もちろん、カラオケなどで歌いすぎの翌日に起こる こともあったり、学校の先生や保育士などが、大声を 常に出しているので、起こることもあるようだ。
単に喉の炎症を抑える薬だけでは、根本的には治ら ない。喉の強さ弱さは、身体の内臓の機能にも関係し てくる。
一番には、肺の機能が低下していると、なかなか治 らないし、そこに腎臓の機能が低下していると、より 治らなくなる。
中国漢方でいう、肺腎陰虚という弁証論治(言い訳 )になるのだが、肺の機能を補う漢方薬というのは、 効き目が見えにくい場合があるので、胃腸機能を補う ことが多い。
腎機能は、疲れを取ることで回復することが多く、 滋養強壮薬を飲ませることが多い。その中でも、短期 で力を上げる動物性生薬と中長期にわたって力をあげ る植物性生薬やサプリメントを混ぜて使うことが臨床 的には多い。
喉の病変だから、その部分だけを考えて投薬するの は、短絡的な考えの治療法で、体全部を考えて投薬す ることが重要になる。
肺活量の多いひとや、吹奏楽などの金管楽器などを 担当している人も、喉は非常に荒れていることが多い ので、日常的な予防医学をお勧めします! |