漢方のめぐみM漢方的ダイエット
2015/04/28
 漢方の考え方は、スリムな体型が健康につながる

と考えられているので、どんな漢方薬でも続けて飲

んでいただくと、ダイエットにつながることが証明

されています。

 しかし、あまり病気もなく健康であるのに、ちょ

っと太ってダイエットしたい方には、栄養学的な考

察からのダイエットがお勧めできます。


 漢方薬では、防風通聖散、防已黄耆湯、大柴胡

湯、などがダイエットに勧められていますが、実際

は結果が出ない場合が多いです!

 
 食べないと痩せますが、拒食症など死に直結する

こともあるので、気をつけないといけません。人間

には、食べないといけないものと、食べる量を減ら

したほうがいいものがあるので、それをわかったう

えで、ダイエットしたほうがいいです。


 まず、野菜3品、たんぱく質3品、乳製品3品は

1日に必ず取るべきで、ご飯、麺類、パンなどので

んぷん、糖分、油分、はできるだけ控えたほうがい

いです。

 控えるのは、夜寝る前から換算して5時間以内は

取らないほうがいいと思います。

 お酒を飲んだ後のしめの、お茶づけ、ラーメンな

どの麺類、お菓子などは厳禁です。


 それでもなお痩せない方は、身体の中の臓器の機

能がおかしい場合もありますので、ベテランのお医

者さんや薬剤師に相談してください!


漢方のめぐみL便秘
2015/04/07
 便秘というのは病気で、大腸がんにもつながる怖

いものなので、気をつけないといけません。

 その一方、下痢というのは漢方的にみると、病気

ではなくあまり気にする必要はありません。

 便通は毎日あるのがいいと思いますが、出ない場

合でも、2日以上出ない場合は、便秘薬を使う必要

があると思われます。

 便秘薬は、腸のぜん動運動を刺激するもので、薬

によってその効力が違うので、自分に合うものを

選んでおく必要があり、必ずしもお医者さんの出す

薬がいいというわけではありません。

 なお、薬を変えると出ることも多いので、2,3

種類、用意しておくのもいいと思います。


 便秘は、漢方の五臓六腑理論からみると、肺の

機能が関わっていることが多く、肺を強くする必要

があります。

 早朝の深呼吸や乾布摩擦はもちろんのこと、山

歩きもいいことです。さらに、食べ物は、野菜、

果物、を中心にして、最近では、ゼリーも毎日食

べるといい方もいらっしゃいます。

 ヨーグルトも便通に使いますが、お腹を冷やすの

で、それには気をつけてください。


 野菜の中でも、香草野菜は、胃腸の機能を上げる

ことができ、便秘にもいいので、パセリ、セロリ、

三つ葉などのセリ科のものもいいでしょう。


 次は、漢方的ダイエットについて、お話しますの

で、4月20日の月曜日、昼の12時40分と夜の

8時40分、BAN-BANラジオをお聞きください!

漢方のめぐみKきれいな肌
2015/03/19
 きれいな肌を保つためには、漢方でいう肺と腎の

機能を上げてやる事が必要になります。特に、腎は

腎機能の他にも副腎の機能を上げるので、副腎皮質

ホルモンがより多く分泌され、お肌がきれいになる

ことは明白です。

 副腎の機能を上げるものは、漢方薬以外でも多く

あり、五行草茶やクロレラの源液(グロスミン源

液)は、かなりの効果が期待できます。

 長期に渡って服用する漢方薬としては、鹿茸、地

黄などの補腎薬を中心にして、ハト麦やヨクイニン

なども加えるとなおいいでしょう。

 霊鹿参や八仙丸がお勧めです!


 血色のいいピンクのお肌やその潤いには、当帰な

どの補血薬を中心に飲まれるのがお勧めで、婦宝当

帰膠がお勧めです!


 きれいな肌には、きれいな空気も必要ですから、

朝早く起きて、散歩したり深呼吸するのも、きれい

なお肌の為には必要です。

 放送でも言った通り、化学薬品はお肌の大敵です

から、お医者さんの出す薬や市販の痛み止めなどの

薬を、長期にわたって服用するのは、皮膚が荒れた

り、しみやそばかすの原因になりますので、ご注意

してください。

 その他、外食や出来合いのお惣菜ばかり食べてい

らっしゃる方も、食品添加物(化学薬品)が入って

ますので、それも注意してください。


 できるだけナチュラルでピュアなものを食べたり

飲んだりするようにしてください。

漢方のめぐみJアトピー性皮膚炎
2015/03/09
 生まれた時から遺伝等の理由で、肺が弱く生まれた方

によく発生する症状に、アトピー性皮膚炎があります。

 最近は、大人になってから発病することも多く、

首、肘や膝の裏、首から下の全身に出ることもあり

ます。

 遺伝性のものであれば、漢方で言う腎という臓器

が弱く生まれた場合が多いのですが、補腎薬を赤ち

ゃんに飲ませることが難しく、クロレラの源液を毎

日飲ませることで治していくことが多いです。

 大人から発病した場合は、前回の情報でも書い

た、五行草茶をまず飲ませることが多いです。

もちろん、クロレラの源液(グロスミン源液)を飲

ませると早く治ることが約束されます。

 赤い部分が多く、目立って困る場合は、炎症を抑

える漢方薬を加えることが多く、例えば、熊胆や黄

連を使うことがあります。

 保寿熊胆丸や温清飲、黄連解毒湯などが具体的な

処方になります。


 アトピーといっても、いろんな改善法があるの

で、相談していただくのが一番の近道かもしれませ

ん。

漢方のめぐみI花粉症
2015/02/17
 まだ2月の中旬なのに、花粉症が出てる方も出て

きました。花粉症は、免疫が過剰に反応して自分の

細胞にアレルギー反応を起こしてしまい、鼻水やか

ゆみなどの症状が現れてきます。

 漢方では、肺、腎、肝の臓器がこれに関与してい

ますが、特に肺と腎を補わないといけません。

 肺は、呼吸をつかさどる臓器なので、乾布摩擦や

朝一の深呼吸なのでも強めることはできますが、漢

方薬やサプリメントを継続的に服用していただける

ことが一番の近道かもしれません。

 肺が弱って出てくる症状は、花粉症のように鼻や

目に出るだけでなく皮膚にも症状が出てくることも

あります。もちろん、風邪やインフルエンザにもか

かりやすくなったり、咳が止まらないという症状に

なったりすることも見られます。

 弱った肺を補う漢方薬としては、まず、五行草と

いう漢方薬が最適で、お肌の荒れを直すこともでき

るので、若い女の人にも人気があります。

 また、腎を補うことによっても肺は元気になりま

すので、八仙丸や麦味参という漢方薬も使われま

す。

 免疫の過剰反応をコントロールするのは、ミネラ

ル(亜鉛やマグネシウム)ビタミンの補給が大事で

一般的には、牡蠣肉エキス(ワタナベオイスター)

がよく使われます。

 アレルギー反応を起こさせるヒスタミンの遊離を

抑える漢方薬としては、麝香(ジャコウ)や動物胆

や沈香などで、救心感応丸気という漢方薬が最適で

す。

 残念ながら、小青竜湯などの漢方薬では、すぐに

花粉症の症状を止めることはできませんが、予防で

飲んでおくことはいいかもしれません。

 次回は、花粉症以外のアレルギー症状のアトピー

性皮膚炎やお肌の荒れに聞く漢方薬のことをお話さ

せていただきたいと思います。

漢方のめぐみH腎
2015/02/03
 漢方にとって、「腎」という概念は、かなり重要

で、臓器である腎臓の働きとホルモン系の働きの両

方を兼ね備えていると解釈されている。

 他の五臓である、心、肺、脾、肝、と密接な関

係を持ち、お互いに影響を与えていると、漢方では

解釈されている。


 腎の働きが低下すると、腎臓における血液と尿の

分離がうまくいかなくなったり、ホルモンのバラ

ンスが悪くなって、生活習慣病の原因となる場合

が多い。

 もちろん、疲れがたまってくると、腎の働きの

低下が見られるので、昔から滋養強壮薬が腎を補

うものとして投薬されている。

 腎を補う漢方薬を、「補腎薬」と言えれているが

他の臓器との関連性によって、いろんな補腎薬が

飲まれることが見られる。


 肝臓が弱い人の場合は、肝腎の両方を補う漢方薬

脾(胃腸系)が弱い人は、脾腎を補う漢方薬、肺

が弱い人の場合は、肺腎を補う漢方薬、心臓が弱

い人は、心腎を補う漢方薬が出される。


 腎機能が低下すると、尿がでにくくなったり、

疲れが抜けなくなったりするので、鹿茸、地黄を

中心とした漢方薬がよく使われます。

 霊鹿参(鹿茸+紅参)や牛車腎気丸などです。


 次回は、肺腎が弱くて現れる病変、例えば、ア

レルギー性鼻炎や花粉病、アトピー性皮膚炎など

について書きたいと思います。

漢方のめぐみG肝臓
2015/01/20
 肝臓は、解毒する臓器として人間にはなくてはならな

いものであると共に、ストレスなどで影響を受けやすい

弱点がある。

 肝臓を悪くする要因としては、一般的に、アルコ

ールやタバコが言われているが、実は、一番気をつ

けなければいけないものは、睡眠不足とストレスで

あることが多い。

 ストレスを無くすることが、肝臓の働きを良くす

ることなのだが、現代のようなストレス社会では、

それはかなり難しくなる。

 嫌な人に会わない、嫌なことをしない、毎日、ス

トレス解消のために、心や脳にたまったものを吐き

出す、など、いろんな方法が考えられるが、うまく

気分転換をすることが大事になってくる。

 漢方薬で肝臓の機能を補ってくれるものは、非常

に少なく、サメの肝油のエキスのスクアレンの入っ

たサプリメントや牡蠣肉エキスのワタナベオイスタ

ーなどがよく用いられる。


 検査で肝機能の値、GOT,GPT,γーGPTな

どの値を下げるように言われた場合は、サメミロン

と牛黄の服用をお勧めします!

漢方のめぐみF暴飲暴食による胃の疲れ
2015/01/06
 年末年始には暴飲暴食で胃の疲れを感じられる方

が多いと思います。胃の中に何か残っているような

感じや、あまり食事がおいしくなかったり、進まな

かったり、気分が良くならないことが多いです。

 これは、漢方でいう「食積(しょくせき)」とい

って、食べすき飲みすぎによる消化不良の症状で消

化管(食道、胃、十二指腸、小腸)の中に食べ物が

留まっているものです。

 漢方薬としては、柑橘系のものを配合された物が

よく出されますが、例えば、ミカン、オレンジなど

を食べることによっても、食積を解消するのに役に

立つことがあります。

 さらに、ビール、ジュースなどの冷たい物を好む

方は、逆に温かいものを摂ったり、日本酒の熱燗、

熱いお茶などの温かい物を好む方は、逆に冷たい物

を摂ることによって、多少は改善されます。


 食積は、胃だけでなく消化酵素を出す、肝臓、膵

臓の機能の低下も見られることが多々ありますの

で、その臓器の機能を上げることも必要になります

が、それは次回の放送で話したいと思います。

 食べすき飲みすぎによる胃の疲れには、漢方薬で

は理気剤という物が中心に投薬されます。

 漢方薬としては、開気丸、健胃顆粒などの軽い物

から、下痢を伴っている場合は、救心感応丸、人参

湯まで、症状に合った物を飲んでいただくと、早く

症状が改善します。

 なかなか症状が改善しない方は、一時的に、黄連

解毒湯や熊胆(ゆうたん)の配合された物(保寿熊

短丸)を飲んでいただくことがあります。

 

漢方のめぐみE せき
2014/12/15
 咳(せき)は、気管支喘息や心不全につながる可能性

があるので、特におやすみになってから温まって出てく

る咳や、横になって寝ていられない咳は、すぐに病院に

行っていただきたいです。

 咳は漢方でいう五臓の「肺」の機能が落ちてくると出

てくるものですから、肺の機能を上げないといけませ

ん。民間療法では、乾布摩擦や早朝の深呼吸など、いろ

んな方法があると思いますが、漢方の考え方としては、

「気」を上げることが必要になります。

 漢方でいう「気」とは、五臓の機能(働き)の事で、

気をあげるには、心臓、胃腸、肝臓や腎臓の機能を上げ

ることが必要になります。

 気は、見えないもの、例えば、風味とか香りの中に多

く存在しており、旬の食材で出来るだけ新鮮なものの調

理したてのものが適しています。

 コンビニ弁当やスーパーのお惣菜には、ほとんど存在

していなくて、そんなものばかり食べていると。「気」

は低下したままになりますので、ご注意ください。


 寒い時期ですから、新鮮な食材を使った鍋料理などが

お勧めですが、できるだけ新鮮な緑黄色野菜を摂るよう

にしてください。

 小松菜、菊菜、大根葉、水菜、ほうれん草、ニンジ

ン、などがお勧めです。


 漢方薬で、「気」を上げる代表的なものは、朝鮮人参

になります。それが配合されているもので、肺の機能も

上げてくれる処方は、六君子湯、補中益気湯、十全大輔

湯などが代表的なものですが、早く効かせるためには、

牛黄の入った処方が望ましいです。

 救心感応丸気という処方が、急性症状にも著効がある

ので、咳や風邪が治りにくい場合には、咳止めや風邪薬

と併用するのがいいでしょう。

 咳は、心不全に繋がることがあるので、咳がよく出る

方は、平素から予防のために牛黄、八仙丸、麦味散など

の服用をお勧めいたします。

漢方のめぐみD風邪とインフルエンザパート2
2014/12/01
 前回からの続きでインフルエンザの予防について、

ここに書かせていただきます。

 今日の放送でも、言った通り、旅行と土がポイントに

なってきます。

 いろんな人にちょっとずつ出会うと、ワクチンを打っ

てるのと同じ効果が出てくることも多く、旅行に行くの

がとても効果的になってきます。

 インフルエンザのワクチンをうっても、インフルエン

ザにかかっちゃった、という声が以外と多いのは、その

ワクチンは、今年の流行るであろうインフルエンザのワ

クチンではなく、昨年以前のものである可能性が高い。

 自己免疫でインフルエンザに打ち勝つためには、自分

自身で免疫を作ることが重要で、家にこもるのではな

く、外にも出ることが必要になり、旅行ということにつ

ながってくる。

 旅行にでかけられない方には、土いじり、ガーデニン

グなどをお勧めする。土の中には、抗菌や抗ウィルスの

物質が存在していて、それに触れることによって、自己

免疫ができる可能性がある。

 さらに、土からできた地場産の野菜をいっぱい摂取す

ることにより、ビタミンも豊富に摂れるし、風邪の免疫

にもつながってくる。


 インフルエンザにかかってしまったら、お医者さんに

かかるのが、一番ではあるが、漢方薬では、牛黄とサプ

リメントのクロレラの源液、グロスミン源液を服用する

とかなりましになるので、試していただきたい。


 風邪やインフルエンザの予防は、免疫を作ることをま

ず考えて、生活習慣を見直すことが重要であると思う!

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