漢方のめぐみH腎
2015/02/03
 漢方にとって、「腎」という概念は、かなり重要

で、臓器である腎臓の働きとホルモン系の働きの両

方を兼ね備えていると解釈されている。

 他の五臓である、心、肺、脾、肝、と密接な関

係を持ち、お互いに影響を与えていると、漢方では

解釈されている。


 腎の働きが低下すると、腎臓における血液と尿の

分離がうまくいかなくなったり、ホルモンのバラ

ンスが悪くなって、生活習慣病の原因となる場合

が多い。

 もちろん、疲れがたまってくると、腎の働きの

低下が見られるので、昔から滋養強壮薬が腎を補

うものとして投薬されている。

 腎を補う漢方薬を、「補腎薬」と言えれているが

他の臓器との関連性によって、いろんな補腎薬が

飲まれることが見られる。


 肝臓が弱い人の場合は、肝腎の両方を補う漢方薬

脾(胃腸系)が弱い人は、脾腎を補う漢方薬、肺

が弱い人の場合は、肺腎を補う漢方薬、心臓が弱

い人は、心腎を補う漢方薬が出される。


 腎機能が低下すると、尿がでにくくなったり、

疲れが抜けなくなったりするので、鹿茸、地黄を

中心とした漢方薬がよく使われます。

 霊鹿参(鹿茸+紅参)や牛車腎気丸などです。


 次回は、肺腎が弱くて現れる病変、例えば、ア

レルギー性鼻炎や花粉病、アトピー性皮膚炎など

について書きたいと思います。

漢方のめぐみG肝臓
2015/01/20
 肝臓は、解毒する臓器として人間にはなくてはならな

いものであると共に、ストレスなどで影響を受けやすい

弱点がある。

 肝臓を悪くする要因としては、一般的に、アルコ

ールやタバコが言われているが、実は、一番気をつ

けなければいけないものは、睡眠不足とストレスで

あることが多い。

 ストレスを無くすることが、肝臓の働きを良くす

ることなのだが、現代のようなストレス社会では、

それはかなり難しくなる。

 嫌な人に会わない、嫌なことをしない、毎日、ス

トレス解消のために、心や脳にたまったものを吐き

出す、など、いろんな方法が考えられるが、うまく

気分転換をすることが大事になってくる。

 漢方薬で肝臓の機能を補ってくれるものは、非常

に少なく、サメの肝油のエキスのスクアレンの入っ

たサプリメントや牡蠣肉エキスのワタナベオイスタ

ーなどがよく用いられる。


 検査で肝機能の値、GOT,GPT,γーGPTな

どの値を下げるように言われた場合は、サメミロン

と牛黄の服用をお勧めします!

漢方のめぐみF暴飲暴食による胃の疲れ
2015/01/06
 年末年始には暴飲暴食で胃の疲れを感じられる方

が多いと思います。胃の中に何か残っているような

感じや、あまり食事がおいしくなかったり、進まな

かったり、気分が良くならないことが多いです。

 これは、漢方でいう「食積(しょくせき)」とい

って、食べすき飲みすぎによる消化不良の症状で消

化管(食道、胃、十二指腸、小腸)の中に食べ物が

留まっているものです。

 漢方薬としては、柑橘系のものを配合された物が

よく出されますが、例えば、ミカン、オレンジなど

を食べることによっても、食積を解消するのに役に

立つことがあります。

 さらに、ビール、ジュースなどの冷たい物を好む

方は、逆に温かいものを摂ったり、日本酒の熱燗、

熱いお茶などの温かい物を好む方は、逆に冷たい物

を摂ることによって、多少は改善されます。


 食積は、胃だけでなく消化酵素を出す、肝臓、膵

臓の機能の低下も見られることが多々ありますの

で、その臓器の機能を上げることも必要になります

が、それは次回の放送で話したいと思います。

 食べすき飲みすぎによる胃の疲れには、漢方薬で

は理気剤という物が中心に投薬されます。

 漢方薬としては、開気丸、健胃顆粒などの軽い物

から、下痢を伴っている場合は、救心感応丸、人参

湯まで、症状に合った物を飲んでいただくと、早く

症状が改善します。

 なかなか症状が改善しない方は、一時的に、黄連

解毒湯や熊胆(ゆうたん)の配合された物(保寿熊

短丸)を飲んでいただくことがあります。

 

漢方のめぐみE せき
2014/12/15
 咳(せき)は、気管支喘息や心不全につながる可能性

があるので、特におやすみになってから温まって出てく

る咳や、横になって寝ていられない咳は、すぐに病院に

行っていただきたいです。

 咳は漢方でいう五臓の「肺」の機能が落ちてくると出

てくるものですから、肺の機能を上げないといけませ

ん。民間療法では、乾布摩擦や早朝の深呼吸など、いろ

んな方法があると思いますが、漢方の考え方としては、

「気」を上げることが必要になります。

 漢方でいう「気」とは、五臓の機能(働き)の事で、

気をあげるには、心臓、胃腸、肝臓や腎臓の機能を上げ

ることが必要になります。

 気は、見えないもの、例えば、風味とか香りの中に多

く存在しており、旬の食材で出来るだけ新鮮なものの調

理したてのものが適しています。

 コンビニ弁当やスーパーのお惣菜には、ほとんど存在

していなくて、そんなものばかり食べていると。「気」

は低下したままになりますので、ご注意ください。


 寒い時期ですから、新鮮な食材を使った鍋料理などが

お勧めですが、できるだけ新鮮な緑黄色野菜を摂るよう

にしてください。

 小松菜、菊菜、大根葉、水菜、ほうれん草、ニンジ

ン、などがお勧めです。


 漢方薬で、「気」を上げる代表的なものは、朝鮮人参

になります。それが配合されているもので、肺の機能も

上げてくれる処方は、六君子湯、補中益気湯、十全大輔

湯などが代表的なものですが、早く効かせるためには、

牛黄の入った処方が望ましいです。

 救心感応丸気という処方が、急性症状にも著効がある

ので、咳や風邪が治りにくい場合には、咳止めや風邪薬

と併用するのがいいでしょう。

 咳は、心不全に繋がることがあるので、咳がよく出る

方は、平素から予防のために牛黄、八仙丸、麦味散など

の服用をお勧めいたします。

漢方のめぐみD風邪とインフルエンザパート2
2014/12/01
 前回からの続きでインフルエンザの予防について、

ここに書かせていただきます。

 今日の放送でも、言った通り、旅行と土がポイントに

なってきます。

 いろんな人にちょっとずつ出会うと、ワクチンを打っ

てるのと同じ効果が出てくることも多く、旅行に行くの

がとても効果的になってきます。

 インフルエンザのワクチンをうっても、インフルエン

ザにかかっちゃった、という声が以外と多いのは、その

ワクチンは、今年の流行るであろうインフルエンザのワ

クチンではなく、昨年以前のものである可能性が高い。

 自己免疫でインフルエンザに打ち勝つためには、自分

自身で免疫を作ることが重要で、家にこもるのではな

く、外にも出ることが必要になり、旅行ということにつ

ながってくる。

 旅行にでかけられない方には、土いじり、ガーデニン

グなどをお勧めする。土の中には、抗菌や抗ウィルスの

物質が存在していて、それに触れることによって、自己

免疫ができる可能性がある。

 さらに、土からできた地場産の野菜をいっぱい摂取す

ることにより、ビタミンも豊富に摂れるし、風邪の免疫

にもつながってくる。


 インフルエンザにかかってしまったら、お医者さんに

かかるのが、一番ではあるが、漢方薬では、牛黄とサプ

リメントのクロレラの源液、グロスミン源液を服用する

とかなりましになるので、試していただきたい。


 風邪やインフルエンザの予防は、免疫を作ることをま

ず考えて、生活習慣を見直すことが重要であると思う!

漢方のめぐみC風邪とインフルエンザパート1
2014/11/17
 風邪といっても、いろんな種類があり、流行性感冒と

いう名称がついているのがインフルエンザです。

 漢方のひとつの考え方で、風邪を分類すると、赤い風

邪、青い風邪、黄色い風邪に分けられます。

 赤い風邪は、熱っぽい、のどが痛い、口が渇くという

ような症状が現れ、ウィルスが原因のインフルエンザが

これに該当します。

 青い風邪は、ぞくぞくと悪寒がする、水鼻が出る、頭

が痛い、咳が出るというような症状が出て、冷えが原因

の普通の風邪がこれに該当します。

 黄色い風邪は、むかむかする、下痢などの胃腸の症状

が出て、身体がだるくなり、夏風邪などが該当します。


 まず、自分がどの風邪なのかを判断することが大事で

それにより、治療法が変わってきます。

 青い風邪は、葛根湯を軸とした冷えを解消するような

漢方薬や市販の風邪薬で治ることもあるし、十分な栄養

を摂って休息しても治ることもあります。

 しかし、赤い風邪は、かかってしまうと、なかなか治

すのが難しくなります。お医者さんに行き、インフルエ

ンザと特定されれば、抗ウィルス薬を投与していただき

1週間ぐらいで治ると思います。

 しかし、赤い風邪に関しては、予防が一番大切だと思

いますので、次回の放送とこのブログでお知らせできる

と思いますが、・・・・



 とりあえず、のど飴、マスク、お茶、が3種の神器に

なると思います!

漢方のめぐみB手足の冷え
2014/11/10
 手足の冷えは、冬になるとしもやけやあかぎれの原因

にもなり、末梢(手足の先)の血流改善が必要になって

きます。

 血液が十分にあり、心臓などの臓器の働きがよくて末

梢まで血の流れを良くすることが重要になってくるが、

それには漢方的には、血を増やしたり血を流す漢方薬を

飲んだらいいと判断できます。

 しかし、気血水の漢方理論から、「気」という概念か

ら、気の充満させることが重要になってきます。

 気の充実とは、内臓の機能をあげることになるが、そ

れで十分に血流がよくなり、手足の冷えを取り去ること

ができると理論的には説明できる。

 しかしながら、現実的には、栄養学的な考察も必要で

糖分がエネルギーに変わって熱をだし、手足を温めるに

は、ミネラル、ビタミンが十分に摂取されてないと不可

能になる。

 ミネラル、ビタミンを十分に摂ることは、野菜、豆類

牡蠣、めざしなどの小魚、を十分に食べることが必要に

なってくる。

 それが、できない場合は、ワタナベオイスターのよう

な牡蠣肉エキスや、グロスミンなどのクロレラ性食品を

摂ることでも大丈夫である。

 漢方薬では、当帰四逆加呉朱茰生姜湯が代表的な処方

であるが、婦宝当帰膠に冠元顆粒を混ぜてお湯に溶かし

て飲むと5分ぐらいで手足が温まります!

 でも、やはり、歩くことが手足の冷えには一番いいと

思われるので、ワンチャンを飼ってみるのが近道かもし

れません。それが無理な方は、スポーツジムに通ってみ

るのも一つの方法だと思います。

漢方のめぐみA不眠
2014/10/20
 今日のバンバンラジオの「漢方のめぐみ」では、不眠

についてを放送させていただきましたが、ここでは、も

う少し深く書かせていただきます。

 漢方の考え方では、心臓に血液が入ってきて、温かく

なると眠れるということから、酸棗仁、拍子仁、遠志、

などの漢方薬が使われています。

 しかし現実にはそれだけで眠れるということは難しく

放送で言ったように、ハーブティーなどを飲んで身体を

温めてやることも必要になってきます。

 さらに満足感のある寝起きには、深い睡眠が必要にな

り、その為には、運動や肉体を動かして汗をかくことが

必要になります。

 それが、無理な方には、四つん這い歩行が有効で、拭

き掃除を5分でもすると汗もかくし、深い睡眠に誘うこ

とができるようになります。


 放送では、寝る30分前に、5分間拭き掃除とその後

のハーブティーを推奨いたしました。


 深い睡眠は、ノンレム睡眠といい、拭き掃除とハーブ

ティーでもなかなか寝れない人には、ワタナベオイス

ターという牡蠣肉エキスをお勧めします。

 おやすみ前の服用が効果的です!


 不眠による肩こりまで、放送できませんでしたが、そ

の場合は、朝の低温浴をお勧めいたします。

 それでも無理な場合は、冠元顆粒と婦宝当帰膠、ワタ

ナベオイスターの服用をお勧めいたします。


 次の「漢方のめぐみ」の放送は、11月10日の月曜

日の12時30分、再放送20時30分からで、テーマ

は、手足の冷えです!

漢方のめぐみ@肩こり片頭痛
2014/10/06
 今日から、BAN-BANラジオのお昼の番組、ウキウキ

バンビーナで「漢方のめぐみ」というコーナーを持つ

ことになりました。

 パーソナリティの北川恵さんにちなんだ番組名であ

るが、漢方のいろんな考え方をわかりやすく説明して

日常にできる健康法や習慣を紹介しています。


 これから、月に2回放送していきますので、よろし

くお願いいたします。


 この情報も、その内容をもうちょっとだけ深く説明

させていただきます。

 今回は、北川恵さんからの要請もあり、「肩こりか

らくる片頭痛」というテーマだった。

 健康法としては、朝早く起きて散歩して深呼吸する

ことと、水を飲むことを提案させていただいた。

 朝早いと綺麗な酸素が多いので、深呼吸することで

汚い二酸化炭素と綺麗な酸素が交換することで、血液

が綺麗になり、脳の病変、頭痛、片頭痛には非常にい

いことである。

 水を飲むことは、漢方の理論によると、水は、体を

冷やしたり落ち着かせたり炎症をおさえたりする力が

あるとされている。

 その上、気血水理論という漢方の理論から、水を補

給することで、リンパ液や体液などの水分の流れもよ

くなり、それに伴い血液の流れもよくなり、二次的に

頭痛や肩こりにもいいと言われている。

 
 漢方薬としては、血液の流れが原因の肩こり頭痛に

は、丹参などが含まれている漢方薬がよく使われる。

冠元顆粒がお勧めである!

 疲労などが原因での肩こり頭痛には、腎臓の機能を

上げてくれる補腎薬と心臓の機能を上げてくれる強心

薬を合わせて服用が望ましい。

 この場合は、鹿茸や牛黄の入ったものを使う。


 ストレス不眠などからくる肩こり頭痛に関しては、

次回の「漢方のめぐみA不眠」で、お伝えさせていた

だきます。

 10月20日の月曜日のお昼の0時40分頃、再放

送が20時40分頃になります。

夏の疲れ!
2014/09/17
 朝夕が涼しくなった昨今、夏の疲れが原因の症状が

現れてくることが多い。

 まず、いろんなところに痛みが出てきたり、風邪の

症状が出てきたり、なにかと、だるくなったり、やる

気が出ないことが多くなります。


 目の前の症状は、対処療法のお医者さんの出す薬で

治るかもしれませんが、根本的な解決には至っておら

ず、いろんな症状が次々に現れてきます。


 内臓、特に胃腸、肝臓、膵臓、腎臓などの疲れが、

原因になっていることが多いので、ビタミン、ミネラ

ルなどの栄養素を摂るように心掛けてください。


 牡蠣肉エキスや鹿茸などの滋養剤を、短期でいいの

で、服用してみてください。


 10月からは、バンバンラジオの月曜日のウキウキ

バンビーナという番組で、健康情報のコーナーを持つ

ことになりました。

 それに伴い、その番組の内容を深く説明するコラム

をここに書かせていただきますので、番組共々よろし

くお願いいたします。

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